もうひとつ、市独自の取り組みを紹介いただきました。
「うれしい事業ではないのですが…。」と前置きしつつ、
「『安曇野に旅行に来たら、用水路がゴミだらけだった…。』これは情けない話です。が、現実なのです。水路に流れ込んだり捨てられたりするゴミがとても多い。これまでは土地改良区の責任で処分していただきましたが、背に腹は代えられないとの想いで、本年度から土地改良区が水路内のゴミを処分する費用の一部を市が補助することとしました。」
と観光資源でもある用水路を取巻く別の一面も語っていただきました。
また、安曇野市では「農地水保全管理支払」にも積極的に取り組んでいます。
これは地域の財産である農地や水路を守る活動に、農家のみならず地域住民にも参加いただく取組です。「事業の説明を、区長会で行いました。反響が大きかったですよ。区長には農家も非農家もおられますが、この事業への参加団体が一気に増えました。口コミでも広がって想定以上でした。」
と広報や周知方法の工夫が大切だと言います。
地域の皆さんによる水路の維持管理活動
寺島課長は、かつて300haに及ぶ大規模ほ場整備の現場を担当され、計画策定から工事の実施まで、農家の皆さんと直接語り合い、合意形成を図りつつ事業を進めてきた経験をお持ちです。
しあわせ信州創造ブランでは、「夢に挑戦する農業」において農業生産基盤の整備により生産条件の改善を進めていくこととしています。
安曇野の農業が持続的に発展してこそ、美しい風景も守られます。
インタビューを通じて、安曇野市の農家視点に立った施策の展開は、県にとっても大切な視点であり、これまで以上に市町村と連携して取組む重要性を再認識させていただきました。
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