来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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計量検定所日記シリーズ番外編「アルクマの体重が微妙に変わる話」

地球での重量20㎏は、月面では6分の1に

次に、地球上での重力加速度1Gについて、掘り下げます。
一般に地球上の重力加速度の大きさは、赤道で小さく両極で大きくなり、緯度(北緯・南緯)が上がるに連れて微妙に増加します。
重力加速度G=9.8(m/s2)、細かくは平均重力加速度G=9.80665(m/s2)と定めてはいるものの、低緯度で小さく高緯度で大きくなるのです。

アルクマ、東京出張時に体重計を購入し計量20kg重でしたら、体重計未調整にて札幌へ携行すると指示値は微妙に重く、逆に鹿児島では微妙に軽くなり、その振れ幅はおよそ-0.03%~+0.08%です。

重力は、一般に地表における万有引力とすることが多いのですが、これまた厳密には「地球中心に向かう万有引力と、地球自転により外に向かう遠心力との合力」なのです。
自転の軸上にある北極・南極での遠心力=0、逆に赤道上では遠心力=最大。
よって、北極・南極では、重力=万有引力 → 重力加速度Gが最大
赤道では、重力=万有引力-最大の遠心力 → 重力加速度Gが最小
となり、これが重力加速度Gが微妙に変動する理由です。

北極と赤道では重力加速度が違うんです!

ゴタゴタ書きましたが、これら踏まえた計量における「重力加速度Gの影響と対応」は、次のとおりです。
・ 体重計・ばね秤を使用する際は緯度による地域差、即ちGの変動による補正を考慮に入れる。
・ 具体的には、メーカー所在地にて調整・検定を受けた体重計・ばね秤を、その地域で使用する際には、当該考慮は不要である。
・ それ以外の場合では、緯度による変動を秤の自動調整機能を活用して補正した上で使用開始する。

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