2018.08.17 [ 林務課 ]
「森の健康診断に挑戦!(「さとぷろ。学校」第4講)」
その森林混み合い度を数値で判断するための指標は、収量比数(Ry)、形状比、相対幹距比(Sr)、樹冠疎密度、樹冠長率などがあります。
森の健康診断では、主に、形状比と相対幹距比(Sr)を用いて、森林の混み具合を判断します。
形状比(樹高(m)÷胸高直径(㎝)×100)は、80以上の森林では、立木が細く、気象害(雪や、風)に弱いとされています。
相対幹距比(Sr)(平均樹高に対する平均樹間距離の割合)は、20くらいが適当、17を下回ると過密、14を下回ると超過密とされています。
今回の調査結果では、①88年生ヒノキ林では、形状比が65.6、相対幹距比が16.7であることから、立木は太いが、やや過密な状態という結果が出ました。
続いて、②35年生ヒノキ林では、形状比が106.8、相対幹距比が16.3であることから、立木は細く、やや過密状態であるという結果が出ました。
ここで分かった森林の混み具合と、植栽木以外の植生調査でわかった状況などを考慮して、その森林で間伐が必要かどうか判断します。
次回からの「さとぷろ。学校」では、今回得た調査結果を基に、いよいよ間伐実習へと進んでいきます。
間伐を行うと森林はどう変わるのか、そこで受講生たちは何を感じるのか。
その結果はまた後日報告します。
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