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上松町の地歌舞伎・獅子狂言を観てきました。

 9月2日(木)、以前お知らせした上松祭の地歌舞伎・獅子狂言、「芸ざらい」を観てきました。会場は上松町上町の若宮八幡宮。袖に花道を備えた立派な舞台があります。

 開演は午後7時30分から。開演前の舞台裏を拝見することができました。

 本日の芸題は「八百屋お七」「伊奈川鉄ヶ嶽」「白浪五人男」「曽我兄弟」「佐倉惣五郎」「忠臣蔵七段目」「横川勘兵衛」「だんまり」の8つ。
 ところで、獅子狂言とは歌舞伎や浄瑠璃の女形を獅子で演じる狂言で、江戸時代から行われているそうです。私は初めて観ました。「お獅子」といえばお正月の定番、唐草模様に身を包んで歯をカクカクさせている姿か、秋祭りなどに刀剣を振りかざして勇壮に舞う姿しか思い浮かばなかったのですが、振り袖姿で優雅に舞うお獅子や、ヨヨヨと泣き崩れるお獅子を観てちょっとカルチャーショックを受けました。

「八百屋お七」から

「伊奈川鉄ヶ嶽」から

 地歌舞伎も県内では大鹿歌舞伎が有名ですが、上松の歌舞伎も絢爛豪華な衣装や演出、そして出演者の熱演など、とても見応えがありました。

 衣装が変わる「引き抜き」も見事に決まります。

 幕間に次の出演者やあらすじなどがアナウンスされます。氏名の他、字町や勤務先の紹介もあり、ほのぼのとした地域密着型の雰囲気たっぷり。相撲取りが出てくる「伊奈川鉄ヶ嶽」の紹介では「最近の相撲界は賭博問題で大変ですが…」などと軽妙な言い回しで場内の笑いを誘います。また、「今日は地方事務所から木曽資源発掘隊のメンバーも客席にお見えになっています」と紹介いただいてしまいました…(汗)。

 「問われて名のるもおこがましいが…」と悪党衆が次々と見得を切って名乗りを挙げる「白浪五人男」。大きな声援とおひねりが飛び交います。

 この公演を行うのは地元の祭典執行団体「上若連(かみわかれん)」。団体のHPによると総勢二百数十名、その歴史は400年とも言われるそうです。地域伝統芸能の伝承については担い手不足が懸念されていますが、上松町は心配ないようですね。

 仇討ちもの「曽我兄弟」では松明も。

 相手が見えない暗闇で、大勢の男女が手さぐりですれ違う姿を演じる「だんまり」。若手が演じます。

うち5名は新人と紹介がありました。女形には「かわいい」との声援も。「なんかやれ!」のヤジには投げキッスで応えたりして…。

 締めは、「千日(せんにち)」が重厚な「六法」を踏んで幕引きとなります。

 終了時刻は夜11時を回っていましたが、最後まで多くの観客がいらっしゃいました。子どもの姿も多く、この地歌舞伎・獅子狂言がしっかりと地域に根ざした文化であることを改めて感じました。

 なお、9月25日(土)の拾五夜祭でも同じ会場で「芸ざらい」が行われるそうです。ぜひ、ご覧ください。

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