2014.03.08 [ 自然・山・花 ]
雪間に願う啓蟄の頃【井月さんのこころ51】
ところで、福寿草は元旦草とも書き、新年の季語なのです。
井月全集(拾遺編・連句編五十六)から
寒いにも負ぬ気色や福寿草 凌冬
雪はあれども春の曙 井月
この連句の発句を詠んでいる凌冬さんは、井月さんの俳諧三部作の最後「余波の水くき」(明治18年)の序文を書いた馬場学之丞(呉竹園凌冬)です。
その序文には「永世不朽の交わりを期せんとの志なん」とあり、この句集を編纂することで俳句仲間との交流の証を後世へ残したいという思いがあったと考えられる。
引用:伊那市生涯学習課HP「井月編纂句集の紹介」から
「余波の水くき」の跋文や三部作については、遡回その30をお読みください。
ともあれ、沢底福寿草まつりは、3月15日(土)まで鑑賞できるそうです。
群れ咲きて雪間に黄金の願いかな 青巒
「春日愚良子句集」から
峠にはお腹のような雪残る 愚良子
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