い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

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雪間に願う啓蟄の頃【井月さんのこころ51】

 さて、6日(木)は二十四節気の「啓蟄」でした。
 二月の豪雪の消え残る鹿の子模様の田畑に虫たちが動き始めて春の訪れを感じさせてくれます。
   



 「春日愚良子句集」から
  戦あるとしか思へぬ啓蟄や  愚良子

 雪間に訪れた春を井月さんも詠んでいます。

  山里や雪間を急ぐ菜の青み  井月

 以下、この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

 春の遅い山里も漸く暖かくなって、日差しも濃くなり積もった雪がところどころ消えて、昨秋に播きつけた菜も春の訪れを待っていたかに伸び始め、青みをましてきた。その新鮮な色に喜びを感ずる井月。
 日々が旅で、農村を歩いている井月、こういう光景を見ると冬を越した安堵、春到来を実感するのであろう。
  (雪間・春)



 2月14日から16日にかけての大雪による農業関係の被害概況(第3報)が発表されました。
 2月28日現在、全県で、
農作物被害3.09ha・23,454千円、畜産物被害22.52t・2,360千円、樹体被害8,184千円、生産施設等被害7,678棟・5,370,310千円で、総額5,406,693千円と多額な被害状況になっています。
 このうち上伊那管内では、
農作物被害0.24ha、5,828千円、生産施設等被害129棟・67,229千円で、総額73,057千円となっています。
 なお、今回の生産施設等の被害金額は、パイプハウスの平均的な資材価格による推計であり、耐用年数経過済みも含む再建築費の速報値となっています。

 国(農林水産省)は、今冬の大雪による被害を対象として、支援対策を拡充することを3日(月)に公表しました。
 それによると、農業ハウス等の再建・修繕に係る補助率を3/10から1/2に引き上げ、残りの部分に対する県・市町村の補助に関し、その7割について特別交付税措置を講ずる。また、撤去については、農業者負担の無いよう定額助成(県・市町村負担を含めて10/10相当)とする(県・市町村が1/2負担することを前提に、国が1/2補助。地方負担分の8割について特別交付税措置を講ずる)などが主な内容です。
 これを踏まえ長野県では、市町村や生産者団体と連携して追加の補正予算等による総合的な農業被害対策を実施してまいります。詳しくはこちらをご覧ください。
 3月10日(月)開会中の県議会へ総額2億1,787万1千円の平成25年度一般会計補正予算案を追加提出し、即日可決されました。

 大雪が消え残る山里に福寿草を見に出かけました。
 先月22日(土)23日(日)に開催された、辰野町沢底の「第12回信州沢底福寿草まつり」です。
   
 最古の道祖神が残る集落で、地域おこしに熱心に取り組んでいる地区です。
 大雪を掻き分けて通路を整備し、開催に漕ぎ着けた老若男女の笑顔から地域活性化への意気込みが伝わります。
 商工観光課のM課長補佐が詳しく取材してくれた3月3日のブログ記事をご覧ください。

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