「上伊那地域おもてなし向上分科会」は、平成２０年度から上伊那地域の観光振興を図るため各界の方々にご議論いただいている上伊那地域観光戦略会議が平成２５年度の会議において地域の主要な課題に集中的に取り組むために設置した分科会です。

分科会では、上伊那地域の観光サービスに対する満足度を向上させ、観光地としての魅力を高めるとともに、リピーターを増加させるため、ホスピタリティの向上に取り組むための具体的な取組について検討しています。

平成２６年１０月には、委員の皆さまにご議論いただき、取りまとめていただいた「上伊那地域おもてなし向上プロジェクト」の具現化に向けて取り組むため、「上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会」が設立されました。

※上伊那地域おもてなし向上プロジェクトとは管内市町村、商工団体、交通事業者、旅行業者等３５団体で構成された実行委員会の下、広域連携部会、事例集・ツアーコンテスト部会、上伊那検定部会の３部会を設け、上伊那検定事業、おもてなし事例集作成事業、ツアーコンテスト等実施事業、観光案内の広域連携事業について検討を進めています。

今回が4回目に当たる分科会では、「上伊那地域おもてなし向上プロジェクトの進捗状況について」と「上伊那地域のガイド等の養成支援」についてご議論いただきました。

・開催日時：平成２８年２月１８日（木）午後１時３０分～３時３０分　・開催場所：伊那合同庁舎　5階会議室

今回は、観光ガイドの養成についての参考とするため、事例研究として、飯田観光ガイドの会の清水正明（しみずまさあき）会長から「飯田観光客ガイドの会の活動について」お話を頂きました。

同会では、「１万部のチラシより１人のクチコミ」をモットーに、自主活動を基本としながら飯田市役所や観光案内所と連携し、お客様に飯田の良さを発信しています。

お客様の質問に答えることで自らも勉強になるとのことですが、中には、飯田と飯山を間違えて来てしまう人もいるそうです。また、他地域のガイドの会との研修会も実施したそうで、地域の良さを伝えたい気持ちがあふれるお話でした。

委員からは、「広域的に学んでいることが素晴らしい」、「市が事務局として支える位置づけが心強いのでは」等の発言がありました。

上伊那地域のガイドの活動では、人材確保や活動の場づくり等の課題が挙げられ、今後は、需要と供給のバランスを考えながら、検討を進めて行くことになりました。