2012.05.31 [ 商工観光課 ]
コワーキングスペース ハナラボの大家さんにインタビュー
ハナラボがあるのは、上田紬を手がける「藤本つむぎ工房」の2階。
前回はハナラボ主催者の井上さんに伺いましたが、
今度は、大家さんである藤本の佐藤さんにお話を伺いました。
藤本つむぎ工房 佐藤 元政 さん
- なぜ、この場所を貸したのですか?
弊社は昭和15年から上田紬の製造を始めて、昔はこの建物全体を使って紬織物をつくっていました。
今は別の所へ工場を移したので、1階は店舗兼ショールームとして利用していますが、2階は有効な利用方法が見つからず、借り手もいなかったので、もったいないとは思いつつ、数年前から空いている状態でした。
そんなとき、以前から付き合いのあった井上さんからコワーキングスペースの話を聞き、面白いアイデアだと思いました。
同じ頃、フォトグラファーの関さんからも、スタジオとして貸してもらえないかという話があり、それなら、色んな人に利用してもらえるスペースにしてしまえ、ということで、今回のような形になりました。
新しい取り組みということで不安もありましたが、幸いなことに、立ち上げにあたって県の補助金(長野県新しい公共の場づくりのためのモデル事業)が利用できたので、スムーズに開業できてたいへん助かりました。
- ハナラボが出来ての感想は?
色んな職業の人たちが集まっているのがいいですね。
弊社で、会社案内のパンフレットをつくることになったので、せっかくだからとハナラボに相談してみたのですが、デザインなら間島賢一さん、写真撮影なら関利博さん・・・という感じでトントン拍子に話が進み、短期間でとても良いものができました。
パンフレット
もちろん、どこかの代理店に全部お願いすることも可能でしたが、普段から交流のあるさまざまな分野のプロたちと、色々な意見を出し合ってつくったことにより、たくさんの刺激を受けられたのも収穫でした。
ハナラボが出来たことにより、いままで上田紬に関心が無かった方にも知っていただく機会が増えたのですが、色々なショップも新しく出来ますから、その輪がさらに広がると楽しみにしています。
また、ショップ・ハナラボ・弊社がコラボレーションして、新しい商品やサービスの提案もできればと考えているので、ワクワクすることがどんどん生まれることを期待しています。
– 先ほど、パンフレットをお作りなったということですが、上田紬についてもご紹介ください。
そもそも紬とは、生糸にならない繭(屑繭)を広げた真綿から、手で撚りをかけて引っ張りだした糸(紬糸)を織った布の総称です。
太さが不均一な紬糸を織ることによってできる節が、生地の表情に変化を持たせ、落ち着いた光沢をつくりだします。
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