2015.11.09 [ 信越自然郷の歴史・文化・暮らし ]
楓蔦黄(もみじつたきばむ)頃 北信合同庁舎に佇む『下髙井唱歌』の碑
春の値付け心地よく 田の面黄金に色づける 秋の眺めは尚更に
六 こがいの業もいと開け 製糸林業はた機業 内山紙に蔓細工
竹の細工に子持ち箸 輸出の量もいやまして 生産いとゞ豊かなり
七 繁華の土地は中野町 商工常に賑へり その南なる延徳に
沿ふは高丘日野平野 続く長丘平岡の 北には科野また倭
八 出湯富める平穏村 南穂波に北夜間瀬 木島穂高や上木島
往郷瑞穂に豊郷の 夏も涼しき野沢の湯 やがて市川堺村
九 名も恐ろしき地獄谷 喊満瀑布のもみぢばや 山吹匂ふ雄たる瀧
夙に其名の高社や 小菅北野の神やしろ いづれ心をひかざらむ
十 平家のあとゝ聞えたる 山の奥なる秋山や 網を切りにし渡場も
小館の城の其の跡も 名のみ止めておとづるゝ 人の昔を忍ぶのみ
十一 象山翁の拓殖の 事業のあとも残るなり 農工商のむきむきに
萬餘の戸数六万の 人々互に一致して とも″――揚げむ高井の名
十二 聳えて高き山のごと 流れて早き川のごと 學びの道によどみなく
稼ぎのわざに勤まば 進みに進む日の本の 光をなどか添えざらむ
野雲太田舛次 書
※ 碑文(縦書き)で「くの字点」・「くの字点(濁点)」が使われている箇所を、「――」「″――」で表記させていただいておりますこと、ご了承ください。
なお、読みは、一番の「まに――」は「まにまに」、十一番の「とも″――」は「ともども」です。
霎時施(こさめときどきふる) 「郡のしずめとそばたつ、高井富士という高社山」に虹がかかりました。
山頂は雲の中。神々しい。。
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