2015.11.09 [ アーカイブ ]
楓蔦黄(もみじつたきばむ)頃 北信合同庁舎に佇む『下髙井唱歌』の碑
平成12年に「下髙井唱歌の碑を建てる会」から寄付されたもので、横4.2mの台座二段の上に横3.3mの高社山をモチーフとした、高さ2.5mの大きな碑には、下髙井唱歌の歌詞、楽譜、建立由来、旧下高井郡略図が刻まれており、由来を読むと、当時この唱歌を後世に残そうとした方々の思いが伝わってきます。
そこで、「この碑について何か知っている人はいるかしら」と、ネット検索をしてみましたが、この碑の写真を紹介している個人ブログが1件見つかっただけでした。
「忘れ去られないように…」と、碑の建立に携わった方々の気持ちを思うと、なお、寂寥感が増すのでした。
下高井地方事務所が北信地方事務所に統廃合、後に北信合同庁舎に碑が建てられ、そして今、北信地方事務所にMが勤務しているのは、きっと何かのご縁と思い、ここに、碑に刻まれた「下髙井唱歌」と碑銘を掲載します。
下髙井唱歌
藤沢 倉之助 作詞
早川 喜左衛門 作曲
一 我等の住める下高井 東西九里に南北は 十有餘里に跨りて
面積五十三方里 二十の町村をちこちに 地勢のまに――分かれたり
二 高く聳ゆる山々は 民の稼ぎの苗場山 秋の納めの大倉や
横手岩菅笠が岳 郡の志づめと峙つは 高井富士てふ高社山
三 流るゝ川のかずかずは 南に篠井又夜間瀬 北に樽川志久見川
ゆきかふ白帆たえやらで 洋々北に流るゝは 西を限れる千曲川
四 六ツの花散る多かれど 志ろかね世界眺めよく 雪の遊も面白や
春さりくれば打ちとけて やがて泉の源となり やがて稲田にそゝぐなり
五 延徳木島南北の 二つの平打ち開け 民は豊に地は肥えて
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