2018.07.09 [ 北信地域振興局からのお知らせアーカイブ ]
北信地区の野生鳥獣被害対策について、会議が開かれました。
また、同時に講演会も開かれました。
題して「野生鳥獣に負けない地域づくり」
講演の中では鳥獣の生態を知ったうえで対策を進めることや、野生鳥獣を捕獲するだけでは被害が再発すること
などを信州大学教育学部の水谷先生にご解説いただきました。
冒頭にお話しした「ツキノワグマは基本草食」というのもこの水谷先生の講演にあった内容です。
草食だからこそ、タラの芽やネマガリダケなどの山菜を採っている人と出会ってしまうんですね…。
ほかにも、被害対策の基本となる「防除」についての考え方の解説もわかりやすく教えていただきました。
野生鳥獣が人の生活圏に入らないようにする「防除」の目指す先は
「獣にとって魅力的でない場所」を作ることです。
「獣にとって魅力的でない環境ってなにさ…?」
それはずばりおいしいごはんがない場所です!獣にとって最もおいしいごはんは栄養豊富な食べ物。
人間が食べているものは基本的に栄養が豊富。ということは…
獣にとって食べ物を育てている農場はおいしい料理を作る食堂と一緒なのです。しかもタダ飯ができちゃう。
そりゃ獣も集まるはずですね。
ついでにいうと生ごみも同じです。人間が食べなくてもおいしいごはんなんです。
だからといって人間も生活をやめるわけにはいきません。私たちも生きねばならない。
それなら獣を捕獲してしまえばいいじゃない? いやいや近寄らせないようにするのが大切なのです
おいしいごはんが食べやすい場所で捕獲しても、新しい獣がかぎつけてやってきます。
御飯があっても食べにくい、またごはんそのものがない空間なら獣も寄ってきません。
防除をするというのは、人間でたとえてみるとお店の入り口をネットでふさいでいるようなもの。
入りにくいったらありゃしないですね。そんなお店にはいきたくありません。
獣にとっても同じなのです。そしてここが、防除の最も重要な点なのです。
と、水谷先生はおっしゃっていました。わたくしの知識ではございません(笑)
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