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樹上の職人たち ~ウッドタワー工法~

どうも、林務課のSです。八ヶ岳の山頂付近がうっすらと白くなり、もう「冬」ですね。私は身も心も財布も寒いです。。。

さて、今回は「ウッドタワー工法(ロープワーククライミングによる高所特殊伐採)」という珍しい作業を行っている治山事業の現場をご紹介します。 この現場では、以前に強風が吹いた際、大きくなった樹木の枝が落ちてきて、過去に施工した治山施設(落石防護柵)や住宅の屋根が壊れてしまいました。そこで、今後の強風などで再び被害を与えることがないように、事前に危険な樹木を伐採したり、枝を切断するという作業を行っています。

「ちさんマンで~す!俺もロープを使った特殊伐採の現場を見るのは初めてだぜ!楽しみだ!!」

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今日はちょうどケヤキ巨木の枝の伐採作業を行っているところでした。

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「うひょ~!!あんな高い所に人がいるぜ!!」

道路から離れている場所では、クレーン車などの大型機械を使うことができません。また、住宅に接している場合などは、根元から切り倒したり、伐ったものをそのまま地面に落とすと、住宅に落下する危険性があります。そんな場合は、海外で考案されたロープワーク技術を駆使しながら高い木に登って、木の上でチェーンソーなどを巧みに扱いながら、枝を伐採していきます。

下の写真は、住宅側へ張り出した枝を、徐々に伐採しているところです。

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「たくさんのロープを使っているんだな。複雑すぎて、どれが何のロープなのかさっぱり分からないぜ!」

伐採する枝は、予め地面へ落下しないように複数のロープで吊ってあり、伐採後はロープをコントロールしながら安全に降ろしていきます。経験豊かなクライマー(樹上)とグラウンダー(地上)が呼吸をあわせ、ひとつひとつの作業を慎重かつテキパキと行っています。

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「すげ~!!まるで、曲芸だな!」

日本ではこのような職業は以前からあり、「空師(そらし)」と呼ばれていました。また、このような特殊伐採に加え、樹木の保護や景観デザインなど、総合的に樹木管理を行う人達を、欧米では「アーボリスト」と呼んでいて、最近は日本でも人気が出てきています。

「超カッコイイね!憧れるわ~。。。そのうち、子供が将来なりたい職業ランキングに入るんじゃない?」

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ちさんマンは生まれ変わるならアーボリストですかね。

「いや、ユーチューバ―だな」

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