７月になり、霧ヶ峰にも本格的な夏がやってきました。

霧ヶ峰の夏を彩る代表的な花といえば、やっぱりニッコウキスゲですね。

ニッコウキスゲはススキノキ科の多年草で、この時期霧ヶ峰の高原・湿原では様々な

花が咲き乱れますが、ひときわ目立つ鮮やかな山吹色をした花です。

これは、「ヴィーナスの丘（車山肩）」の状況です。７月７日現在３～４分咲きです。

ニッコウキスゲはニホンジカの好物です。諏訪地方事務所環境課が事務局をしている

霧ヶ峰自然環境保全協議会では、電気柵を設置しニッコウキスゲなどの高山植物をニ

ホンジカの食害から守っています。

また、電気柵の電線が写真撮影等に支障がでないよう実験的に丈の低い柵の設置や、

ニホンジカの食害被害によりニッコウキスゲが減少した場所において、優先的に繁茂

しているニッコウザサを秋に刈り取り、電気柵を設置する等の活動を実施しています。

天気のよい日には、ニッコウキスゲのバックに八ヶ岳や富士山が見えるビューポイント

である「富士見台」でも開花しています。

このほか、車山高原の群生地でもニッコウキスゲを観ることができます。

この時期だけの霧ヶ峰の風景、あなただけのビューポイントを見つけてみませんか。