南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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大鹿歌舞伎 ~春の定期公演~

企画振興課のTです。

5月3日(木)に大鹿村で、大鹿歌舞伎保存会が主催する「国重要無形民俗文化財 大鹿歌舞伎~春の公演~」が開催されました。

残念ながら前日からの雨の影響により、大磧神社舞台での公演ができない状況であったため、大鹿小学校体育館での公演となり、集客が心配と思いきや、会場は観客で溢れほぼ満員。大鹿歌舞伎の人気が根強いことを実感しました。

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開演前の様子


南信州民俗芸能パートナー企業(南信州の民俗芸能の保存、継承に支援をいただける企業)として登録いただいている

飯田信用金庫  JAみなみ信州  多摩川精機  八十二銀行

から職員の方がボランティアスタッフとして参加されており、地域で民俗芸能を応援していく輪が広がっていることを実感しました。

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ボランティアスタッフの皆さん


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ゆるキャラもお出迎え

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ゆるキャラと歌舞伎ガールもお出迎え

 

まず、保存会の会長である柳島大鹿村長のあいさつと、子ども達による「おひねり」の投げ方や、「掛け声」のかけ方のレクチャーがあり、笑いを誘い、上手に場を和ませていました。

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第1幕の公演は「神霊矢口渡 頓兵衛住家の段」でした。この演目は、明和七年( 1770年 )1月に、江戸の外記座で初演されたもので、原作者は、あの平賀源内だそうです。江戸浄瑠璃の代表作で、東京都大田区にある新田神社の縁起物として記されたもので、全五段のうちの四段目が本幕に当たるそうです。懸賞金を目当てに新田義を殺害しようとする父親の頓兵衛から新田義峯を守ろうとするお舟の恋の物語です。演目の前半で見せる、一目ぼれした美男子(新田義峯)へ一途な想いを傾けるお舟の可憐な姿が、後半では打って変わって、愛する人を救おうとする情念が激しくほとばしる姿に変わるという、とても見ごたえのある芝居でした。

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父親に間違って刺され、重傷を負いながらも美男子(新田義峯)をかばおうとするお舟。

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お舟役の大熱演に拍手喝采! 沢山のおひねりも飛んでいました。

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美男子(新田義峯)を逃がすため、重傷を負いながら村の警戒を解く太鼓を必死に叩き、その後に反り返り絶命するお舟。

第1幕が終わり、次の幕の準備のため時間があったので、会場すぐ近くにあった飲食店に寄って大鹿村名物の鹿肉カレーを注文し食事をしましたが、後から来店されたお客さんと店員さんが、次の第2幕にこのお店の店主の方が関女役として出演すると話されており、どんな方が演じるのか楽しみに、第2幕に間に合うように会場に戻りました。

 

第2幕の公演は「義経腰越状 泉三郎館の段」でした。この演目は、宝暦4年( 1754年 )に、大阪豊竹座で初演されたと言い伝えられているそうです。酒ばかり飲んでいる五斗兵衛(後藤又兵衛)に愛想をつかした妻の関女が酒をやめるか三行半(離縁状)を書くか迫り、五斗兵衛が本当に離縁状を書いたことで繰り広げられる騒動の演目です。演目の後半は、五斗兵衛の才能を見出した義経の大老 泉三郎が課した五斗兵衛と復縁するための条件を受け入れ、関女が一人鉄砲を持って人質となっている五斗兵衛の息子を連れ戻しに鎌倉へ向かうという物語でした。

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酔いつぶれた五斗兵衛(後藤又兵衛)

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泉三郎に諭され鉄砲を抱え覚悟を決める関女。

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自分の命を懸けて息子を連れ戻しに向かう関女。

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最後は、恒例の公演の締め括り「お手打ち」です。出演者全員が舞台に並び、観客と一緒に「シャン シャン シャン オシャシャのシャン」と3回手をたたき、またの再会を祈念しました。

私自身初めて観る歌舞伎でしたが、大鹿村の伝統芸能を肌で感じることができ、有意義な時間を過ごすことができました。

次回は秋の公演が10月第3日曜日の正午より市場神社で予定されています。

秋の公演が待ち遠しいですね(^^)

 

 

 

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