南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!【写真:坂部の雪祭り(天龍村)】

南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!【写真:坂部の雪祭り(天龍村)】

長野県魅力発信ブログ > 南信州お散歩日和 > 南信州の観光・自然・花 > 魅力満載のローカル線!飯田線(11)驚天動地の信州最強・秘境駅「田本」その2

魅力満載のローカル線!飯田線(11)驚天動地の信州最強・秘境駅「田本」その2

地域政策課のHKです。

飯田線シリーズ、今回は前回に続き「田本(たもと)」駅を紹介します!

田本駅その1は、こちら

2tamoto1

前回は、駅を出て、階段を上り、少し歩いた先の分岐点。ここを右に進み、竜田橋方面を紹介しました。

ところで、この分岐点のあるトンネルの上。

ここが田本駅の絶壁ポイント・・いやいや絶景ポイントです。駅を見下ろし、周囲を見渡すことができます。

(断崖絶壁に線路が通っているだけではありません。駅舎はありませんが、ここは駅ですので、あしからず)

2tamoto2

それでは、今回は分岐点を左に進んでみましょう! 田本集落方面です。

tamoto13

tamoto12

かなり急な上り坂が続きます。人が一人歩けるほどの幅しかありません。

道の真ん中にアスファルトが敷かれています(コケが生えていますので、下りは特に要注意)。

見たとおり、ほぼ山道です。

2tamoto3

2tamoto4

時折、木々の間から天竜川や竜田橋を見下ろせます。

2tamoto5

道は、つづら折りで曲がるところが何か所かあります。

2tamoto6

2tamoto7

しばらく上ると、谷側の崖が険しくなり、柵が設置されています。

道も時折、地面が無くなり、鉄板の上を歩いていきます。

2tamoto8

2tamoto9

上から岩が落ちてきたのでしょうか。柵が激しく壊れている所も。

崖下が見えますし、鉄板がやや頼りなく、ここを歩くのは少し怖いです・・

2tamoto10

急な上り坂が続き、ここまで来るのに、もうヘトヘト・・

(そういえば、看板に「ウォーキングコース」って書いてあったけど・・ここウォーキングコース??)

 

それにしても、この道が駅に通じるアクセス道とは驚きです。

知らない人が駅に向かってこの道を歩いてきたら・・ビックリするでしょうね。

道を間違えたと、途中で引き返すかも・・

ですが、この道が田本駅に通じる道で間違いありません。

 

ところで、昼間はまだいいですが、夜は真っ暗になって、きっと怖いでしょうね。

開業当時の利用客が多かった頃、夜に田本集落まで一列になって歩いたそうです。

夜は、歩く人の懐中電灯の灯りが一列になって見えたそうですよ。

(ちなみに田本駅の最終電車は、上りが22:45、下りが22:04です。2014年11月現在)

 

さて、道をさらに進むと、今度は竹林の中を歩いて行きます。

葉や枝が道をふさいでおり、かがまないと進めない所も。

2tamoto11

竹林を抜けると、ようやく道が開けて、終点間近。 やっと外界に出た感じです。

分岐があります。どちらに行っても、出る場所はさほど変わりません。

2tamoto12

まず左に行ってみましょう。

2tamoto13

歩いてすぐに県道の脇道に出ます。

下の写真のガードレールの切れたところに出ます。

2tamoto14

その脇の電柱に、小さな看板が付いています。板に手書きです。(手作り感満載)

2tamoto15

先ほどの分岐を真っ直ぐに進むと、県道1号線に出ます。

2tamoto16

自動販売機が目印ですね。こちらも小さな看板があります。

2tamoto17

下の写真は、県道側から見た入口です。

先に見える、県道から左に曲がる道路。この道路に、先ほどのもう一つの入口があります。

2tamoto18

それにしても、駅からここまで上り続けて約20分。高低差約200m。とても疲れました!

もし、この道を毎日、通勤や通学に使うとしたら・・かなり大変でしょうね。

車やバイクはおろか、自転車も使えません。駅利用者が少ないのも・・ある意味納得。

 

さて・・少し休んで、元気を出して、またこの道を引き返して駅に戻りたいと思います。

(ハァ~)

 

また20分ほどかけて歩き、ようやく駅に戻ってきました。

2tamoto19

待合所に行ってみると、一人の年輩の女性が座っていました。

女性一人で秘境駅巡りとは珍しい・・と思いつつ、あいさつをすると

「昔はこの裏に出口があって、駅の上に道があったんですよ」

と、いきなり田本駅の説明が始まりました。

もしやと思い、聞いてみると・・地元の方でした!

「他に地元の方で、この駅を利用している人っているんですか?」と聞くと

「昔は10人位いたんだけど、今は私ぐらいだと思う。だからテレビの取材とかあると、私が紹介されるんですよ。他に使っている人がいないから」と。

偶然にも、この駅を利用する唯一の地元の人にお会いすることができました!

 

電車が来るまでしばらく時間があったので、いろいろお話を聞くことができました。

昔は駅周辺に住宅や商店があり、竜田橋近くには旅館もあったそうです。

しかし時代の流れの中で、人がだんだん居なくなり、建物は無くなり、新しい道が出来ると駅近くの旧道も無くなり、こんな秘境駅になったそうです。

 

近くの集落に住む人たちも、車やバイクを使うようになり、この駅を利用する人はいなくなったそうです。

このおばさまの自宅は、これまで紹介した道のある駅南側(豊橋方面)ではなく、駅の北側(飯田方面)にあるそうです。

そのため、この駅に来るには、道なき道を通ってこられるとか。

 

しばらくお話をしていると、下り電車がやってきました。

2tamoto20

二人で電車に乗り込みました。

そして、私は次の「門島駅」で降りましたが、おばさまはそのまま電車に乗って天竜峡方面へ行かれました。

門島駅で電車が発車すると、おばさまが車内から手を振ってくれました。

とても上品で、ステキなおばさまでした。

いつまでもお元気で!

これからも田本駅を訪れる全国の鉄道ファンに、田本駅の歴史を伝えていってください!

 

さて、2回に分けて紹介した田本駅ですが、ランキングどおりとんでもない秘境駅でした。

秘境駅も最初から秘境にあったわけではなく、時代の流れとともに、いろいろな理由により周りに何も無くなった駅です。

しかし、今ではその「何も無さ」が新たな魅力を生み出し、全国から多くの鉄道ファンを呼んでいます。

そんな意味では、この田本駅はとっても魅力が詰まった駅です。

この信州最強・秘境駅秘境っぷりを、ぜひご覧にお越しください!ビックリしますよ!

(なお、一部の普通列車は、この駅を通過しますのでご注意ください。)

 

それでは、今回はこれまで。次回をお楽しみに!

(下り電車の先頭車両から見た田本駅)

2tamoto21

飯田線シリーズ前回は、こちら

LINEで送る

このブログのトップへ