南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!【写真:坂部の雪祭り(天龍村)】

南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!【写真:坂部の雪祭り(天龍村)】

長野県魅力発信ブログ > 南信州お散歩日和 > 南信州の観光・自然・花 > 南アルプス兎岳の防鹿柵撤去及び避難小屋清掃活動に参加しました!!

南アルプス兎岳の防鹿柵撤去及び避難小屋清掃活動に参加しました!!

農地整備課の中年Yです。

9月9日(土)~10日(日)の2日間、南アルプス兎岳(飯田市:標高2,818m)防鹿柵撤去及び避難小屋清掃のボランティア活動に行ってきました!!作業は南アルプス食害対策協議会の主催で実施し、飯田市役所林務課の職員3名と3名のボランティアの計6名で行いました。

防鹿柵撤去作業は、平成22年に設置した防鹿柵の設置条件等が厳しく、雪荷重で傷んだ防鹿柵のメンテナンスが難しく、防鹿効果が得られなくなった事から、やむなく撤去するものです。

また、管理人のいない避難小屋の内部が宿泊者の置いて行ったゴミであふれかえっていたことから、清掃活動を行うものです。

DSCN7646

【撤去する防鹿柵の支柱の運搬状況:後方は聖岳】

初日は飯田市林務課に午前3時半に集合。兎洞林道を行けるところまで車で移動(一般車両は入れません)し、6時から林道を歩き始めました。林道を約1時間歩いてやっと笠松山1,975.5mへの取り付き箇所に到着します。ここから約1時間半で笠松山に到着。8月24日にアタックした時はヘリの荷揚げが出来ず、ここで引き返しましたが、今日はいよいよ兎岳を目指します。

DSCN7591

【崩壊の著しい林道を歩いて進む】

笠松山から上の樹林帯は苔の絨毯が続きます。途中、お地蔵さんと布袋尊(ほていそん)が向き合っているような、自然の造形美にも遭遇しました!

DSCN7596 DSCN7598

DSCN7599

歩き始めて約6時間で樹林帯を抜け、ハイマツ帯に突入!!急斜面のハイマツとの格闘(藪漕ぎ)がしばらく続きます。ここからは地すべり地形が織り成す稜線も眼にすることができました。振り返ると、眼下に約5時間前に通った笠松山が目に入ります。

DSCN7608 DSCN7616

【稜線のハイマツ帯を進む】     【辿った道を振り返ると笠松山(写真中央右側のピーク)】

DSCN7621

【地すべり地形】

そして、12時半に兎岳のお花畑に到着しました。少しの昼食休憩を取り、13時から防鹿柵撤去作業を開始しました。お花畑を傷めないよう地下足袋に履き替え、急斜面のガレ場を何遍も上り下りし、事前に切断した金網(防鹿柵)や支柱をヘリポートまで運びます。

DSCN7627 DSCN7635

【写真中央奥のガレ場斜面がお花畑】      【作業前に地下足袋に履き替えます】

作業は黙々と続けられ、ヘリで運搬するために用いるモッコの上へブルーシートを敷き、集めた支柱をシートで包んだ後、その上へ金網を乗せたところで、17時近くになり辺りも暗くなってきたため、初日の作業を終了しました。

DSCN7644 DSCN7629

DSCN7680 DSCN7682

【モッコの上に全ての廃材が集められた状況】

翌日は5時に起床し(ほとんど眠れませんでしたが…)、ガスの中、兎岳頂上を目指します。設置作業に携わった時(平成22年)以来ですので、7年振りの頂上です。頂上について間もなく3匹のライチョウの子供(とはいっても立派に成長しています)が現れ、しきりにお母さんを呼んでいます。すると、お母さん雷鳥が私たちのすぐ脇を通って、子供たちの所に駆けつけました。子どもたちは安心したのか、すっかり鳴くのを止め、お母さんと一緒にお花をついばみ始めました。ガスの中でしたが、和やかな空気が流れていきました。

DSCN7706 DSCN7712

【兎岳山頂で会った雷鳥の子供】    【兎岳山頂で会った雷鳥のお母さん(写真左手下)】

小屋に戻ると、昨夜の宿泊者3名が発った後でしたので、避難小屋の中で朝食を摂りました。朝食後は、小屋の中の避難小屋の内部(小屋の旧トイレ)のごみの片付けです。

DSCN7722 DSCN7730

大量のごみを分別し、ガスボンベはそのままだと危険ですので、穴をあけてガス抜きをした上で、金属ゴミに仕分けます。

2時間後、小屋は生まれ変わったようにきれいになりました。小屋の前で記念撮影しました!!

DSCN7768 DSCN7737

【綺麗になった小屋の前で記念撮影】【携帯トイレを配備】

ガスが取れたので、再び頂上アタックを試みると、頂上直下でまた、ライチョウが!!

DSCN7748 DSCN7750

【兎岳山頂直下に現れた雷鳥】

その後、昨日の作業の続きで、ヘリで輸送できるよう、梱包の仕上げをするため、お花畑に移動し始めたところ、またもライチョウが・・・。一度の山行で3度もライチョウに会えるとは思ってもみない事でした!!

DSCN7776 DSCN7779

【お花畑へ向かう途中に会った雷鳥】【聖岳をバックに岩の上で凛々しく佇む雷鳥(写真左下)】

そして、無事梱包作業を終了し、13時過ぎに下山を開始しました。林道に辿り着いた時には日が落ちかけ、林道歩きの途中でヘッドライトを点けながらの下山でした。

DSCN7800 DSCN7819

【梱包作業完了!!】

ニホンジカによる高山植物の被害は深刻ですが、それに対する取り組みも試行錯誤で進化し続けています。そのような中で、立地条件等で今回のように撤去せざる得ないケースも生じることもあります。

幸いここのお花畑では、タカネビランジ、タカネナデシコ、トリカブト等多くの高山植物が今も咲き続けています。飯田市役所の方のお話では、前回作業に来た時に目の前をニホンジカが通り過ぎたということでした。鹿の糞はあちこちに確認でき、柵を撤去した今後の高山植物の生育状況が気になるところですが、こうした経験を踏まえて次の活動に活かしていきたいと思います。

DSCN7667 DSCN7770

【タカネビランジ】         【兎岳のウサギギク】

なお、兎岳の避難小屋にはトイレがなく携帯トイレ使用で持ち帰りが原則ですので、避難小屋を利用される方は、モラルを守っていただき、いつまでもきれいな小屋であってほしいと願っております。

 

 

 

LINEで送る

このブログのトップへ