南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

いろりの里・大平宿と県民の森を訪ねて

こんにちは。飯田保健福祉事務所のTです。

先週末(11/5)、大平宿(おおだいらじゅく)に行ってきました。

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大平宿は、飯田市から木曽の妻籠宿(つまごじゅく)へ抜ける大平街道沿いにある宿場跡です。

この大平街道(現在の県道8号)は、大平峠を越える険しい山道となっており、現在は自動車で行くことができますが、それでも運転に慣れた人でなければ少し怖いかもしれません。標高約500mの飯田市街から標高1150mの大平宿まで、車で1時間弱、くねくねと上っていきます。(飯田市の砂払温泉から奥へと進んでください。)

その日はちょうど紅葉が美しく、黄色く色づいた九十九折の坂道を登っていくと、何軒か古い家々が見えてきました。そこが大平宿です。

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「古い家々」と言いましたが、本当に、古いんです。古い家は江戸末期のものも。昭和45年に域外へ集団移住したため、現在は誰も住んでいませんが、有志の方々の取組みにより、現在もその建物が保存されています。

「ここには原風景がある」とは山田洋次監督の言葉です。大平宿にほれ込んでおこなった「隠し剣鬼の爪」のロケ地でもあります。本当にどこかにタイムスリップしたような不思議な空間です。

古民家、というと響きがいいですが、中には壊れかけた家もあります。そういった家を少しずつ補修しながら、建物が保存されています。山奥での建物の保存は大変なことだと思います。

囲炉裏も実際に使えます。この日は、飯田市観光課によるイベントで、五平餅を焼く準備がされていて、気持ちの良い煙たさが漂っていました。この煙にいぶされることで、建物は長生きしています。

そして大平宿では、この江戸時代の建物に実際に宿泊することができるんですよ。「宿泊することで建物を守る」という方針だそうです。

建物にとって、湿気が大敵。この湿気を飛ばすため、広く人々に利用してもらって、囲炉裏で火を焚き、生活体験をしていただくことが保存につながるということです。

利用をしたい方は、こちらの「NPO大平宿をのこす会」のホームページをご覧ください。

http://www.oodaira.org/

ちなみに、ガスはありませんが、最低限の電気と水道は使えます^^

澄みきった空気、小川の音、囲炉裏がかもす煙の香り、そして昔の山の人々の生活を体験できる、とても貴重な場所です。ぜひ機会を見つけて、一度は行って頂きたい場所です。

 

そして、大平宿まで行ったら、足を延ばしてほしいのは「大平峠 県民の森」です。

車であと5分くらいで着きます。

「県民の森」とは…調べてみました(^^)「県民のレクレーションや自然探索、自然や森林に関する知識の普及と健康増進を図る場」とのこと。ふむふむ。現在、県内にある「県民の森」は、「大平宿県民の森」と「美ヶ原県民の森」の2か所だけなんですよ〜。

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この日は紅葉のピークを過ぎていましたが、ぬけるような青空に黄金色のカラマツ林がそびえたち、本当に美しい景色でした。(南信州ではカラマツ林はめずらしいんです。)

すすきに囲まれた野原には、木のベンチが置かれていて、気持ちよく休憩することができます。キャンプ場と遊歩道も整備されています。

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