南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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大鹿歌舞伎ワークショップ・歌舞伎教室発表会

企画振興課のRMです。

3月11日に、大鹿村・大鹿歌舞伎保存会・南信州民俗芸能継承推進協議会の主催による「大鹿歌舞伎ワークショップ・歌舞伎教室発表会」が開催されました。

歌舞伎発表会
大鹿歌舞伎ワークショップは、本来、10月22日に開催される予定でしたが、台風の影響により急遽中止となり、今回、歌舞伎教室発表会と併せて開催されるものです。会場の大鹿村公民館鹿塩地区館には、前日のテレビ放送(駅前テレビ「もっと!信州77」 )の影響もあるのでしょうか、開演前から大勢の方が集まっていました。

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前半のワークショップは「役者ができるまで」と題して、化粧から着付けを経て歌舞伎役者ができるまでの過程を学びます。体験モデルはなんと当企画振興課のSさん。やや緊張の面持ちで登場です。保存会の「竹本登尚太夫」さんが解説と化粧を担当します。慣れた手つきであっという間に隈取が完成です。

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続いて着付けです。今回の衣装はなんと約70年前に作られたもので、金の刺繍の部分には水引が編み込んであります。今これだけのものを作るとなると、目玉が飛び出る値段になるそうです。Sさんの話によると衣装は大変重く、着付けるのも結構重労働だと思うのですが、保存会の方が2人掛かりで、てきぱきと着付けていきます。さすがに手慣れたものです。最後にかつらをかぶって「荒武者」の完成です。

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せっかく役者になったので「見得」を切る所作にも挑戦します。堂々とした見得に会場から声援が飛びます。

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昨年3月に大鹿歌舞伎が国の重要無形民俗文化財に指定された際、役者だけでなく、化粧から着付け、舞台といった「裏方」も自前で行っている点が評価されたそうですが、保存会の皆さんの手際の良さに、改めてそのすごさを垣間見た気がしました。Sさんも立派で格好良い「荒武者」になり、すっかり役者の魅力に取りつかれたようです。貴重な体験をさせていただきました。

 

後半の歌舞伎発表会は、初めに大鹿小学校3・4年生の「白波5人男 大鹿の段」です。小学校の歌舞伎学習で頑張ってきた成果を発表します。

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5人男(女の子ですが)それぞれの堂々とした口上に拍手喝采です。かわいらしい「大鹿軍内」にも盛んにおひねりが飛びます。小学生離れした演技に驚くばかりです。

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続いて、大鹿歌舞伎愛好会の若手の皆さんによる「神霊矢口渡 頓兵衛住家の段(しんれいやぐちのわたし とんべえすみかのだん)」です。

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若手といっても、出演者の皆さんは本公演でも主役を張る方々ばかりなので、見事な演技です。特にお舟役の「るいちゃん」(このブログでも何度も登場!)にはハートを撃ち抜かれ、思わず掛け声をかけずにはいられませんでした。次回の公演でも、若手の皆さんの活躍が楽しみです。

主催者発表は150人。最後のお手打ち(おシャシャのシャン)がホールいっぱいに響き、大盛況の会となりました。

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折しも、この日は東日本大震災の発生から7年目で、演目の途中に黙祷が捧げられました。お手打ちの前の竹本登向太夫さんのあいさつの「大鹿村にも36災害をはじめとする様々な災害の歴史があったが、歌舞伎があったから乗り越えてこれたのだと思う。これからも、この大切な大鹿歌舞伎を後世に引き継いでいきたい。」という言葉が心に残りました。これからも、大鹿村・大鹿歌舞伎をファンの一人としてしっかりと応援していきたいと思います。

大鹿歌舞伎の次回の定期公演は、5月3日(木・祝)に大鹿村大河原の大磧神社で開催されます。皆様も是非、大鹿歌舞伎の素晴らしさを味わってください!

 

 

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