南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

新野の雪祭り~南信州民俗芸能2017冬~

企画振興課のRMです。

南信州の民俗芸能2017冬の陣、今回は1月13日~15日に開催された阿南町「新野の雪祭り」の様子をお伝えします。

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新野の雪祭りは、雪を豊年の吉兆と見て田畑の実りを願う祭りで、田楽、舞楽、神楽、猿楽、田遊びといった日本の芸能絵巻が徹夜で繰り広げられます。その由来は鎌倉時代とも室町時代ともいわれており、何百年も受け継がれてきた歴史あるお祭りです。

昨年12月には、南信州民俗芸能継承推進協議会主催による「南信州民俗芸能体感・講習会~新野の雪祭りと折口信夫~」が東京都で開催され、大盛況でした。

【詳しい情報はこちらから】

・阿南町ホームページ→ http://www.town.anan.nagano.jp/kanko/cat177/000364.html

・南信州お散歩日和(体感・講習会の様子)→ https://blog.nagano-ken.jp/shimoina/culture/21317.html

阿南町の皆様に御協力いただき、企画振興課で毎年恒例の観覧ツアーを開催。今回は、14日の夜から伊豆神社で行われる雪祭りの本番部分を観覧します。会場には午後10時に到着。空は満点の星空です。雪が降っている(積もっている)方が雪祭りらしいロケーションなのでしょうが、観覧する身からすれば寒いのでこちらの方がありがたい?

境内には、「大松明」や正月の松飾などを積み上げて山にした「餅あぶりの火(庭火)」が準備されていました。この後の「庭の儀」の進行の中で点火されます。庭の儀は、「幸法(さいほう)」「茂登喜(もどき)」などの神様の面形が舞う、雪祭りの核心部です。日付が変わってから始まるため、それまで売店の休憩所で待機です。お酒やおでん、うどんなど、暖かい食べ物が販売されており、しっかり頂戴しました。

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午後11時から「本殿の儀」が始まりました。お祓いや玉串奉奠などの祭典のあと、「中啓の舞」や「順(ずん)の舞」が奉納されます。前出の体感・講習会でも奉納された舞です。厳かな雰囲気の中で儀式が進行します。

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午前1時過ぎ、消防団員の皆さんが庁屋(面形役の支度部屋)の壁を「乱声(らんじょう)、乱声」と叫びながら丸太で叩き始めました。いよいよ庭の儀が始まります。

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まずは、大松明への点火です。「御舟渡し」といって、宮司さんが松明の火を乗せた御舟(綱に通した舟の模型)を操って大松明の頂上へ渡します。点火と同時にササラと呼ばれる舞手が庭に飛び出し、最初の面形「幸法」の登場を待ちます。

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幸法は最も重要とされている舞で、祭りの花形です。今年の幸法役は、阿南町役場に勤務する関さん(19歳)で、阿南高校の「郷土芸能同好会」の出身です。幸法役はクラブ活動で務めたことはあっても、雪祭り本番では初めてとのことでしたが、堂々とした舞で観客を魅了しました。郷土芸能同好会は民俗芸能継承のモデルというべき取組であり、着実に後継者を輩出していることに、非常に感銘を受けました。

各面役は、「御神鬮(おみくじ)」で13日の午前中に決められます。希望者の名前を書いて丸めた紙を御幣で撫ぜて、先に御幣についた者を当選者とする儀式で、まさに「神様の御意思」で決まります。今回、関さんが選ばれたのは、神様がしっかりと見ていてくれたからなんでしょうね。

幸法は、庁屋と庭の出入りを9回繰り返します。舞だけでなく、「女性」の観客と戯れたり(内容は実際に行ってのお楽しみ)、売店や消防団の詰所などを訪ねて歩いたりします。9回目の登場時に、前出の庭火が点火され、その側で狂言風の演目を行います。

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