南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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南信州に残る古民家の集落。郷土環境保全地域「大平宿」

こんにちは。環境課です。

紅葉や秋の草花、虫の声。秋になっても魅力いっぱい山の信州!ということで、今回は山間の「泊まれる廃村」大平宿をご紹介します。




飯田市の市街地から、砂払温泉、猿庫の泉への登り口を過ぎてさらに、長野県道8号線(主要地方道飯田南木曽線)を登っていくこと40分。

開けた集落が見えてくると、それが大平宿です。到着すると、昔ながらの建物が点在し時間が止まったかのような錯覚を覚えます。

IMG_9585大平宿は標高1100メートルを超える高原に位置し、冬季は雪深く、大変厳しい自然環境の地域です。

昭和の始めまでは、炭業を中心として栄えていましたが、エネルギー源の化石燃料への転換、国鉄飯田線等の開通により、人やモノの流れが変わり、人口減少、衰退に向かいます。

そして、住民は集団移住を決断し、昭和48年11月末に飯田市街地に転出しました。

 

離村した集落の建物は解体等されて存在していないことが多いのですが、大平は雪深いこともあり、移住が11月末と冬が迫っていたことも影響して、急いで移住した住民の住宅がそのまま残りました。

街道に面した部分が2階建てに見えますが、平屋建てである「セガイ」(出し桁構造)を有する特徴的な古民家と、建物のそばを流れる清流は、素朴な宿場町の趣を残しています。

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その郷土色豊かな自然環境を保全するため、長野県自然環境保全条例に基づいて、「郷土環境保全地域」に指定されています。

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古いものは江戸時代末期のものから、建物が残っています。

古民家に宿泊する生活体験も可能です。古民家の囲炉裏で火を焚くこともできます(建物の湿気をとばすため、だそうです)。皆さまも体験してみませんか?

寒い地域なので、シーズンは短いです。しかし、秋の信州の山は魅力いっぱいですよ!

 

◆生活体験の申し込みは、南信州観光公社まで

◆大平宿についてはこちらもご参照ください

おまけ…(主)飯田南木曽線(長野県道8号線)沿いのその他のスポットを少しだけ紹介します。

■猿庫の泉

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昭和60年に名水百選に選ばれた風越山山麓の湧水で、休日には野点も行われています。

 ■大平街道三十三観音

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三十三の観音様が飯田市側から大平宿の手前の飯田峠までの間に安置されています。
一部消失してしまった観音様も復元されて、きれいな姿で街道を見守っています。

探しながら登っていくと面白いですよ!

■大平峠のトンネル

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大平峠はトンネルで抜けるのですが、よく見ると…トンネルの上に土がありません!森の中にいきなり出てくる覆い、興味深いですね。
トンネル内部の天井には四角い穴が開いていて、外部から光を取り込んでいます。
雪除けのために作られたのでしょうか…。今は冬期閉鎖区間ですが、昔は人の往来があった名残なのかもしれませんね。

なお、ここが飯田市と南木曽町の境目になります。

■大平峠県民の森

私より詳しい方が記事にしています。詳しくは過去記事をご覧ください

 

※県道8号線は、舗装路ですが、ほぼ全線にわたり1車線~1.5車線幅の狭い山道です。通行の際は常に対向車に注意しながら、お互いに譲り合って、安全運転で通行しましょう。

※県道8号線は、冬期には飯田市の陣ヶ沢橋(松川ダムの少し上)から南木曽町(国道256号交点付近)まで、閉鎖されます。道路情報にご注意ください。(平成28年度シーズンは、12月9日から翌4月14日まで閉鎖されていました。)。

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