信州魅力発掘人

信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

映像作家×ゆる山 vol.1

平成28年度最初にご登場いただくのは、映像・写真などを中心にクリエイティブ活動を行っている井上卓郎さん。自身が手掛ける「Wonder Mountains(ワンダーマウンテンズ)」は、「見たら山に行きたくなる!」がテーマの「ゴキゲン山映像」シリーズです。

山に登る人も、そんなに登らない人も見ると何だか楽しくなる。井上さんが音楽と共に見せてくれるのは、これまでに見た山々の映像とはちょっと違う素敵な世界。モットーは「ゆる山」という井上さんに、松本市安曇にある自宅兼事務所でゆるりとお話を伺いました。

自分が行って楽しかったことを、丸ごと作品にしたい

「WONDER MOUNTAINS」トレイラー(※クリックで再生します)

- 「Wonder Mountains」見ました。あれは、井上さん個人の作品なんですよね?

そうです。依頼された仕事だけじゃなくて、自分の作品も作っていかないと、次につながらなかったりするので。自分の作品を作ると、それが広がっていって、いろんなところから声が掛かることも多いです。

- どのくらいのペースで作っているんです?

2年に1本、くらいですかね。その前には「Littlest Mountains(リトレストマウンテンズ)」というシリーズを3本作っていて、この8月に合わせて5作目になる「Wonder Mountains 2」を出します。

- この山を撮ろうとか、何かテーマのようなものはあるんですか?

自分が行って、楽しかったことをそのまま作品に入れられたらいいなと思っています。「すごいよ!」というよりも、「こんなきれいなところへ行ってきたよ」くらいの感じです。「この山を撮ろう!」みたいなことはあまりないですね。バランスは考えますが、どこかエリアを決めて撮りにいくというよりは、楽しかったり、いい絵が撮れたりしたときに作っています。

- じゃあ、こういう人に見てほしいとか?

うーん、あまり決めていないですね。長野県の映像が多いので、来たことない人が来てくれたり、「行きたくなりました」って言ってもらえれば嬉しいですし、バリバリ山へ行っている人に見てもらうのもいいですし。「楽しいな」「気持ちいいな」って感じてもらえれば。

- 井上さんが、山の映像を作るきっかけは何だったんですか?

出身は東京・町田なんですが、高校生のときにスキーがしたくて、白馬でリゾートバイトを始めました。高専に通っていたんですが、スキー部だったんです。

- 東京でスキー部って、珍しいですね。

実際にスキーができるのは、冬休みと春休みの合宿のときだけで、普段はバスケをしていました(笑)。それで、合宿だけでは滑り足りなくて、住み込みのバイトに行くことにしたんです。毎年行くようになって…20歳くらいまではやっていました。それから東京で設計の会社に就職したんですが、ちょっと傾き始めて…。そこを辞めて、また白馬に来たんです。移住というほどではなくて、夏休み気分で、ちょっとまたバイトに行こうか…くらいの感じだったんですが、結局、7年くらい住みました。

- なんとなく、そのまま白馬に(笑)。

最初の1カ月くらいはホテルで働いて、夏しか営業していないので、その後はフリーターですね。空いている時間にスキーをしながら。そんな生活を始めて1年くらい経ったころかな…スキーの映像を作り始めたんです。

- 最初はスキーだったんですね。

今でいうシェアハウスのようなものをやっていた友達同士で。海外のスキービデオにも影響を受けました。それで、作った映像を東京の知り合いが見て、声を掛けてくれたんです。「映像作れる人を探してるんだけど来ない?ヒマでしょ?」って。

- それで再び東京へ?

「あーヒマっす」って言って。それで東京のゲーム会社に就職しました。それから4、5年くらいは、ゲームのプロモーション映像を作っていましたね。


仕事ではゲーム、個人ではスキーやマウンテンバイクなどスポーツの映像を制作していたという井上さん。現在のような山の映像を手掛けるようになるのは、再び白馬に戻ってから。もう少し、先の話です。それまではほとんど山に行ったことがなかったという井上さんが、どうして映像を撮るようになったのか…次回に続きます。

⇒「映像作家×ゆる山 vol.2」

PROFILE
1974年、東京都町田市生まれ。長野県松本市在住。ノンリニア映像編集の初期からスポーツ映像(テレマークスキー・MTB・スノースクート)の制作活動を始め、その後、ビデオゲームのプロモーション映像、TVCM等の制作、ディレクションを手掛ける。現在、「HAPPY DAYZ PRODUCTIONS」として、自然を対象にした映像・写真などクリエイティブ活動を行う。山については「ゆる山」がモットー。

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