信州魅力発掘人

信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

長野県魅力発信ブログ > 信州魅力発掘人 > おおぞら自転車クラブ(飯山市)代表 松山参治さん > 自転車で、山から山へ-北信州だからできる楽しみ方がある

自転車で、山から山へ-北信州だからできる楽しみ方がある

山の楽しみ方の一つには、自転車もあります。ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなど種類も豊富で、のんびり楽しむサイクリングや激しい上り坂を駆け上がるヒルクライム、長距離を走るロングライドなど、走り方も多彩。最近は山道を走る「自転車乗り」を見かけることも多くなってきました。

「信州魅力発掘人」、4回目に登場していただくのは、北信州を自転車で走る楽しさを発信している「おおぞら自転車クラブ」代表の松山参治さん。昨年10周年を迎えた同クラブの立ち上げから現在の活動、そして自転車で走ることの魅力についてお話を伺いました。


自転車は、仲間がいるからこそ頑張れるスポーツ

- 松山さんが自転車を始めたのはいつごろですか?

本格的に乗り始めたのは30代半ばくらいです。当時、1980年代後半はマウンテンバイクが流行っていた時期でしたが、私はずっとロードバイク(軽量でタイヤが細く、長時間・長距離・スピード効率よく走行できる自転車)に乗っています。昔は自転車乗りはあまりいませんでしたが、ここ10年でずいぶん増えました。休みの日に走っていると、多くの自転車乗りを見かけます。一人で走っている人もいれば、千曲川沿いを5~6人のグループで行く人もいますね。

- この周辺は、町中や川沿い、そして山などコースも多彩ですね。

川沿いはあまりアップダウンがないので、のんびり走ることができます。地元で自転車に乗る人は、山の方へ行く人も比較的多いですね。平坦地だとただただ走るだけですが、山は上り下りがあるから面白い。上りは辛いと思うかもしれませんが、必死にこいで汗が流れたり、スピードが落ちることで周りの風景がよく見えたりする、そういう変化があるから面白いんです。まあ、上っているときは景色を見る余裕なんてないこともありますが(笑)。

友達と一緒に走れることも面白さの一つ。一人で山を上っていると嫌になることもありますが、先を行く友達の「ここで待っているから」という声を聞くと、何とか追い付こうと思って力が出ます。

- 皆で走りたいという思いが、クラブを立ち上げるきっかけに?

やはり楽しく自転車に乗りたい、北信州を自転車で走ってもらいたいという思いがありました。クラブを立ち上げたのは2003年。野沢温泉で旅館をやっている友人と二人で始めたのですが、最初の年は誰も集まりませんでした。そりゃそうだよねって、二人で笑いましたけどね。クラブを作っても、どうやってメンバーを増やせばいいのか、情報発信の方法が全く分からなかった。その後、チラシを作ってお店に置いてもらうなどして、3年後くらいには6、7人になりました。今では地元を中心に、県内外の約80人がメンバー登録しています。最初から比べると、ずいぶん集まったと思いますよ。乗るだけではなく、自転車を話のネタにしていろんな人が集まってワイワイできるのも楽しいです。

北信州だからできる、山から山へ広く長く走れるルート

- 普段はどのような活動をしているのですか?

クラブでイベントを企画したり、他で行われているイベントに出たりしています。メンバーに情報をメールで一斉送信して、ホームページに詳細をアップして申し込みを受け付けて、当日一緒に走ります。だいたいいつも顔を見せてくれるのは20~30人くらいで、メンバーの中には「自転車は乗れないけど情報は欲しい」「情報を見ているだけでも楽しい」という方もいます。

- クラブではどのようなイベントを?

一番古くからやっているのは「野沢温泉村・上ノ平高原ヒルクライム(通称・うめカップ)」で、今年10回目を迎えました。多くの人が参加してくれる人気のコースです。途中でゲレンデに出るところがあって、一気に眺望が開けて眼下に田んぼが広がり、遠くには妙高山など信越トレイルの山々、天気が良ければその先に日本海が見えます。

「木島平村・カヤノ平高原ヒルクライム(通称・たけカップ)」は、林の中を走るので眺望はきかないのですが、志賀高原を抜けて丸池に下りたり、上ノ平高原に抜けて野沢温泉の方へ下りたりと自在に行けることが魅力です。北信州の山はそれぞれ特徴があるので、コースのバリエーションも豊富。タラタラと平均勾配が続くと走っていても飽きてしまうというか、嫌になってしまうんですよね。上って、ちょっと休めるような緩いところがあると「よし、次に行くか」と思えてまた上っていけます。

- 適度にアップダウンがあるほうがいいんですね。

コースづくりの面白さや難しさはその辺りにあります。といっても、そこに道があるだけで特別何かをしているわけではないですが(笑)。私たちは舗装道路を走るので、道幅や整備状況を見て走りやすいところを選び、動物と衝突しないように辺鄙なところは避けて、コースを決めていきます。県内でも北信州は走りやすくて面白いんですよ。

- 他のエリアとは何か違うのでしょうか?

乗鞍はすごく迫力がありますが、上って向こうへ回ると更に激しい山になってしまうので上級者向き。北アルプスは、どうしても上ったらそのまま下りてくるという感じになってしまいます。南信のほうは天竜川の両側が切り立っていて、平らな場所がなかなか取れないので、つなげるのが難しい。その点、北信州の山々は上ると集落があって先につながっていく、懐の深さがあります。子どもや女性、年配の方でものんびり長い距離を走れるので、始めるのにもちょうどいいエリアですね。


4月半ばから10月までの半年間が自転車乗りにとってのオンシーズン。冬は乗れないと言いつつも、「この辺りは降れば除雪してくれるので、凍ってなければ走っちゃう」と笑顔を見せる松山さん。いかに自転車が楽しいのかは、その表情からも伝わってきます。次回は初回からスタッフとして携わる「信越五高原ロングライド」のことや、今後の活動・目指すところについてもお聞きします。

PROFILE

1951年、長野県飯山市生まれ。高校時代は片道15kmを自転車で通学。県外で就職してしばらくは自転車から離れていたが、地元に戻り30代後半から本格的に乗り始める。デザイン業を営む傍ら、2003年に「おおぞら自転車クラブ」を設立し、北信州を自転車で走る楽しさを発信している。


LINEで送る

このブログのトップへ

CLOSE