信州魅力人

信州の魅力、それは長野県内で頑張るつくり手たちの魅力。そんな魅力人の想いをお伝えします

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「火」と「水」にこだわった健康茶 地域の多くの人に健康で元気になって欲しい

全国でも有数の豪雪地帯、長野県信濃町。
「これがまあ終(つひ)の栖(すみか)か 雪五尺」と詠った江戸時代の俳人、小林一茶も信濃町の出身です。
黒姫山のふもとにある「えんめい茶」の看板も五尺(約1.5m)を超える雪に覆われていました。
長野県のすごいものづくりと、そこにかける人々の熱い想いを紹介する「信州魅力人」。黒姫和漢薬研究所社長狩野土さんの2回目です。

「どこでインタビュー撮影しますか?」の問いに、「せっかくだから雪の中でやりましょう」と、狩野社長。大自然の中でのインタビュー、YouTube動画もぜひご覧ください。


自然の味を最大限に引き出す

―黒姫和漢薬研究所の「自然の味えんめい茶」は、原料や製法など、さまざまなこだわりがありますよね。

自然が生み出したものの力を、最大限に引き出すことができないか?というのが私どもの知恵であり、一番の技術だと思っています。

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―「自然の力」ですか。

はい、自然の力です。
すべて大自然が育ててくれるわけですね。
我々が育てようと思ってもなかなか薬草は育ちません。そうした自然の力でつくられた薬草などを生かしたいのです。

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自然の力を引き出すのに、一番工夫しているのは炒るところ。「火」を使うところです。
単に熱を加えればいいということではなく、例えば、葉っぱはそれぞれに厚さや形が違いますし、それぞれが育ってきた土地も違うし、季節も違う。それに合わせて焙煎の温度をきちっと設定して炒っています。
葉っぱ系のもの、根っこ系のもの、種系のもの、みんな違います。

種系などのものを炒るときにいちばん工夫をするのが、三段階焙煎です。
外を焼いて、中を焼いて、最後にきちっと味を調えるというように三段階で焙煎しているように、温度をそれぞれ変えていきます。500度、400度、300度というふうに。

「身土不二」という言葉があります。身体と土は二つならず、一つであると。言い換えると、その土地で生まれたものを食べなさいという思想です。
私どものお茶は、長野県産の原料もたくさん使っているのですが、九州のものもありますし北海道のものもあります。また海外から、ミャンマーやインドから来る原料もあるわけです。

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こうした様々な土地の原料が信州の土と一つになるためには、私は「水」が重要であると考えています。
昔からその土地の「水に合う」「合わない」という言い方をしますね。最終的に植物や人間の性格を決めるのは「水」だ、と思っています。
今から8年ほど前から水に着眼し、「身水不二」と呼んでいる加工法をつくりました。身土不二の「土」の部分を「水」に変えた、要するに“身と水二つならず”ということです。

具体的に言うと、加工するときにただ炒るのではなく、水を一度ミスト状にして原料に噴霧していく。それから初めて火をかけるというひと手間をかけております。

―普通は、水を飛ばすために炒るのではないのですか。

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単純にはそうですね。
緑茶を作っている会社などでは、艶を出すためだとか、蒸す工程で使う会社があるんですが、こういう健康茶を作る会社ではなかなか無いと思います。
言うなれば、私どもは製品のクオリティーを上げるために必要なんです。
また、その土地のものを食べるということの延長線上として、九州や北海道、インドやミャンマーで育ったものをこの土地で、この土地の水を使って育てなおしているんです。メイド・イン・信州にするために、この土地の水を使っているのです。

―信濃町のこの場所で無ければ、「えんめい茶」をはじめとする御社のお茶は作れないということですね。

そうですね、作れても、魂が入らないと思っています。

―魂を込めた、新商品も開発されているようですね。

今は、この土地で全国でも有数の栽培量を誇る「甘茶」に着眼しています。
この甘茶は素晴らしい機能性を持っているんです。

―私も初めて知ったんですが、信濃町は全国一の甘茶生産量を誇っているんですね。

そうなんです。
信濃町の甘茶栽培は、江戸時代からの伝統があります。
かつては、船乗りが船に持っていって、虫がつかないように積み荷の周りにその甘茶で煮出した液を塗ったり、お醤油に入れて天然の防腐剤として使っていたんですね。
その甘茶を、さまざまな角度から研究してみたところ、我々の現代食生活や生活習慣に起因する、さまざまな体の障害がありますよね。病気を治すわけではないんですが、それを改善する効果があると分かったんです。
それで今回、信濃町産の甘茶に、長年沖縄や南方で用いられてきたグァバの葉っぱや、北海道の菊芋をブレンドして、現代人の多くが心配する生活習慣関連の病に対する有効な製品を開発しています。
“爽やかな糖”と書いて、「爽糖(そうとう)えんめい茶」といいます。

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これは、私どもの哲学と技術と、先人たちの知恵が詰まった製品で、広く世の中に出したいと思います。


豪雪地帯の信濃町は、清浄な水と澄んだ空気、豊かな自然に恵まれた地域です。
自然豊かな地だからこそ、たくさんの種類の山野草が自生しています。もともと黒姫高原では、田のあぜで甘茶の栽培が行われていました。黒姫和漢薬研究所創業者の狩野誠氏は甘茶の苗を配り、積極的に地域の人々に栽培を勧めたといいます。
現在信濃町の甘茶生産量は、日本一。甘茶栽培は町の経済を支える産業に成長しています。


―御社の製品はもちろん健康茶ですから、体にいいのは当然といえば当然。しかも、美味しいんですよね。美味しさへのこだわりは?

大事なところです。
「美味しい」ということは、すなわち「体が受け入れている」わけですね。
これがまずいと、体が受け入れない。拒否反応がでます。そうすると「ウッ」となってしまい、体はブロックしてしまうわけなんです。
私はお茶を作る上で一番重要なのは「舌」であり、「美味しさ」であると考えています。これが体が受け付けるためのウォーミングアップになると思っているんですよね。
だから、私は「美味しさ」がお茶の製造の中で重要だと思っています。

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