信州魅力人

信州の魅力、それは長野県内で頑張るつくり手たちの魅力。そんな魅力人の想いをお伝えします

中国での挑戦!信州発のブランドを世界へ

夫婦で経営していたペンションで好評だった手作りジャムが創業のきっかけ…という長野県飯綱町のサンクゼール。1999年に初の直営店を軽井沢プリンスショッピングプラザに開いてから、全国区のブランドになりました。現在は全国に39店舗を展開。ジャム、ワインなどは、飯綱町の本社工場でつくられています。

メイドイン信州のすごいものづくりをご紹介し、ものづくりを支える起業人たちの魅力に迫る「新・信州魅力人」。サンクゼール久世良三社長の2回目は「信州ブランドを世界へ」サンクゼールの中国への挑戦をご紹介します。

日本ならではの安心安全を中国へ

画像1

―中国では今、何店舗ですか?

今は5店舗です。

―中国市場進出の狙いは何ですか?

そうですね。日本の「安全安心」を、長期的に中国に伝えていきたいですね。
まだ中国にはない日本の良さを、特にサービスという点において、私たちが中国市場にいい影響を与える日本の企業になりたいと考えています。

そうすれば、その企業から生み出される製品も、きっと支持されていくと思います。私はそんな長期的なビジョンで中国の方も50人ほど雇用して、繰り返し弊社の考え方を教育しています。そうすることで、目先の売り上げや利益ではなく、中国の文化にもいい影響を与えられると信じています。

かつて、何千年も昔から日本は中国から学んできた歴史がありますよね。中国には素晴らしいところがたくさんあります。私が東京から長野に来て皆さんと信頼関係を築いてきたように、血縁も無いところに行って友達を作って信頼関係を築いていけば、それが結局ビジネスにも繋がるでしょう。日本にも素晴らしい会社がある、いい考え方をしている人がいる、という形で、長期にわたって友達を作りながら関係を広めていきたいし、拡大していけばいいと思っています。





画像2

サンクゼールが中国進出を決めたひとつの理由は、他の企業同様、国内市場が今後、急激に拡大するのは望めないと判断したためです。
個人消費が低迷し、国内の小売業が苦戦する中、サンクゼールを支えてきたのは「田舎の豊かさ・心地よさ」を軸とした独自のブランド戦略。これまで集客力のあるショッピングモールを中心に営業展開してきました。

「豊かな田舎の心地よさ」は海外でも通用する……巨大市場の中国で、サンクゼールは着実に実績を出しつつあります。





日本の「良さ」を中国へ

―サンクゼールで働いている方々をみると、社長の想いを理解して、自分たちもファンになって作っているというのが伝わってきます。ちょっといじわるな質問ですが、文化も歴史も違う中国で、それは可能ですか?

画像3

僕は十分可能だと思います。
結局は教育だと思うのです。日本もそうですが、人づくりは国づくり、企業作りも人づくりで、すべては教育であり訓練であると。そういう意味で必ず人は変わると考えます。現に私たちの世代の中国人の方と、若く海外経験のある中国人の方では随分文化が違います。まったくと言っていいほど違うぐらいの文化を持っていますし、私は、中国はこういう国だから無理だぞという考え方をしないで、必ず変えられると思っています。私たちもそれを通して成長できると信じたいなと思っています。

―いじわるな質問にお答えいただき、ありがとうございます(笑)

いえ、とても答えやすかったですよ。
中国の成都市で、イトーヨーカドーさんが大成功されました。世界で一番売り上げがあるのがイトーヨーカドー成都店らしいですよ。
そのお店にバックヤードから入って行くと、警備の方が大きな声で「こんにちは!」と挨拶をするのです。業者の我々に対してね。お店の従業員もいい笑顔で挨拶をするのです。
店舗のトップの方々からお話を聞くと、やはり繰り返しの教育が大切だとおっしゃっていました。

そういう子たちが育ってきたので中国の中では異質の会社になってきているわけです。中国政府もそれに非常に感謝をしています。
僕は日本のいい製品を輸出するだけではなくて、日本人の良さや挨拶をするとか、ホスピタリティがあるとか、きめ細かさは、世界に貢献できる、日本の宝だと思います。





今中国で大人気のサンクゼール商品は、ジェラート。現地では「高級品」にも関わらず、行列ができるほどの人気ぶりです。

しかし、この人気商品のジェラートも実は苦肉の策でした。
原発事故後、中国政府が長野県を含む日本産食品の輸入規制を続けていることもあり、日本からのジャムやワインは、思うように販売することができなくなりました。
何とかしなくては……という思いから、現地で原材料を調達・製造できるジェラートを展開。既存店で試験的に始めたジェラート販売が好調だったため、いよいよ専門店展開に乗り出します。
ジェラート専門店とワインなどの物販店を合わせて、今後3年間で中国国内20店規模を展開することを目指すサンクゼール。日本のものづくりの心が、長野県で生み出される「豊かな田舎の心地よさ」が、世界へと広がっていきます。

画像4

LINEで送る

このブログのトップへ