信州森林づくり応援ネットワーク

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年間3兆681億円?~長野県の森林・林業は今?②~

<長野県の森林・林業は今?② 年間3兆681億円?>

 不定期掲載の本シリーズ。
 前回は長野県の森林の面積や樹種構成について触れました。
 第2回目の今回は、森林の持つ様々な機能についてです。

 みなさまご存じのとおり、森林には、水を蓄えたり洪水を緩和する「緑のダム」機能、水質を浄化する機能、土砂の流出や崩壊を防止して山地災害を防止する機能、森林セラピーなどによる癒し機能など、様々な大切な機能があります。
 
 しかし、これらの機能は目に見えるものではなく、我々はその恩恵にあずかっていることを忘れがちです。
 そこで、これらの機能を分かりやすく数字で表せないかということで、林務部ではこれらの機能を金額に換算して評価してみました。

 その結果、長野県全体の森林の機能の評価額は、なんと年間3兆861億円となりました。
 これは、長野県民1人あたりに換算すると年間約140万円、1日あたり約3800円となります。

 個別にみると、最も金額が大きいのが、土砂災害防止に関する機能です。
 森林がないと集落に土砂が崩壊・流出して大きな被害が発生しまいますが、これを防止するために必要な工事に要する費用で評価するものです。

 次いで金額が大きいのが、「水」に関する機能です。
 森林土壌が蓄える水の貯留量や、森林が洪水を緩和する効果を、ダムの減価償却費や年間の維持費で評価するものです。

 その他には、二酸化炭素の吸収機能、保健・レクリエーション機能などがあります。

 これら、私たちの生活に大切な役割を果たす森林の機能が十分に発揮できるよう、適切に森林整備を進めていくことが重要となっているのです。

<次回に続く>

 
 

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