信州自慢の水と空

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森林浴と信州の名水・秘水「阿寺渓谷『美顔水』」

信州の梅雨の時期も半ばにさしかかり、はっきりしない天気が続いていますが、そんな梅雨空の中、森林浴を兼ね、木曽の阿寺渓谷にある信州の名水・秘水「美顔水」を訪ねてきました。




木曽路の国道19号線を南下し、大桑村に入ると、「野尻」という信号機があります。そこを右折し、木曽川を渡ると阿寺渓谷の入り口です。
当日はあいにくの梅雨空でしたが、雨が木々の葉を洗い流し、鮮やかな深緑を楽しむことができました。





川沿いの林道を進んでいくと、谷の幅が狭くなり、川の流れも急になってきます。





阿寺渓谷には、いくつかの淵と滝があり、それぞれに名前が付いています。
最初に目に飛び込んできたのは、「狸ケ淵」です。
狐や狸は「化け物」といって、よく人を化かしたと伝えられています。
この淵に狐や狸が己の「化身」のできばえを鏡代わりに映し見たので名付けられたとのことです。
 


川の水はとても澄んでおり、川底の石一つ一つがはっきりと見えました。

そこから、500mほど進むと、「犬帰りの淵」があります。
里に住む猟師たちは、しばしば犬を連れてこの谷にわけ入り猟をしていましたが、この渕まで来ると険しい断崖絶壁のため犬は恐れて、渡る事が出来ず、仕方なく引き返したと語り継がれることから、この名が生まれたといわれています。



淵の両側は、険しい岩が切り立っていて、犬が恐れて渡れなかったのもうなずけます。

しばらく車を進めると、道の対岸に滝が見えてきました。
この滝は六段続きになっていることから「六段の滝」と名付けられていますが、道路からは下の3段しか見えませんでした。


更に渓谷を奥に進むと、道路の右手に大きな淵が見えてきました。
この淵は形が牛の姿に似ていることから「牛ケ淵」と名付けられています。



この淵は、阿寺渓谷の中では最も深い淵とのことで、吸い込まれるようなコバルトブルーの淵に、しばらく目を奪われていました。

木曽川の合流点から約6kmほど入った場所に「阿寺渓谷キャンプ場」があります。
この写真の道路の左奥に信州の名水・秘水「美顔水」があります。


木をくりぬいた水槽にはとても冷たい水が湛えられていました。



林の奥からは、豊富な湧水が勢いよく流れ出ていました。



阿寺渓谷一帯は国有林で、木曽五木の一つであるヒノキが植林され、大切に管理されています。



渓谷の周囲は高く険しい山に囲まれていました。鮮やかな緑に囲まれた渓谷は、空気も澄んでいて、心が洗われました。



帰りに、近くにある「フォレスパ木曽」にある「おらが村の味処 いなほ」という食堂で昼食をいただいてきました。



店の前には大きな一枚板のテーブルがあり、外で食事を取ることもできます。

この日は、木曽の名物である蕎麦と五平餅がセットになっている「そば定食」をいただきました。
蕎麦は田舎そばで、そばの香りも強くとてもおいしいおそばでした。
また、お団子型の五平餅は、エゴマの独特の風味がして、とても美味しくいただくことができました。



市街地の喧騒から離れ、清流の音だけが谷間に響く渓谷ならではの雰囲気の中で、久々に命の洗濯をすることができました。



【美顔水の概要】
森林奥の岩間から湧き出ており、谷の中でも一番冷たくきれいな水で、木をくりぬいた水受けに導水されてり、渓谷を訪れる人々ののどを潤しています。
かつて、山を管理していた尾張藩の役人の奥方がこの冷水で洗顔したところ、皆、色白の美人になって帰ったことからこの名が付いたと言われています。
大桑村商工会、大桑村観光協会を中心として地元住民が「阿寺渓谷ふれあいエコクラブ」を立ち上げ、毎年水源地の清掃や林道脇の草刈り、小木の伐採など、渓谷の保全活動を行っています。

【所在地】
木曽郡大桑村大字野尻 阿寺国有林内

【問合せ先】
大桑村観光協会
 電話:0264-55-4566
 E-mail:syokan@vill.ookuwa.nagano.jp
 ホームページ:http://www.vill.ookuwa.nagano.jp/kankou/

【アクセス】
 ●JR中央本線野尻駅下車→徒歩70分
 ●中央道伊那ICから車で80分
   中央道中津川ICから車で45分

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