来て!観て!松本『彩』発見

歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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松本で、世界に触れる イベントスペース『恋する虜』

松本市城東1丁目にひっそりと佇む一軒の古民家。

築100年。
その昔古道具店だったこの場所は、昨年10月、イベントスペース『恋する虜』として生まれ変わりました。

店を営むのは、写真家の村田信一さん。

村田さんは以前、イラク、ボスニア、チェチェン、ソマリア、スーダン、モザンビークなど、
中東やアフリカの紛争地を中心にフォトジャーナリストとして20年以上活動していました。

自分の活動について一人でも多くの人に知ってもらいたい、松本に情報発信の場を設けたい、
そんな思いから、この『恋する虜』は誕生しました。

今回は村田さんに、この場所を通じて伝えたいことを中心にお話を伺いました。

 

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(『恋する虜』店主の村田信一さん)

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(雰囲気のある入り口です)

――村田さんは松本市出身ということですが、以前はフォトジャーナリストとして各地を回られていたそうですね。なぜ松本に戻り、このような活動を始めたのでしょうか。


フォトジャーナリストを始めた当初は、松本に戻る気はありませんでした。
しかし、各地を回る一方で、歯がゆい思いもしていました。
フリーのジャーナリストは大手メディアに自分の記事を買ってもらうことが多いのですが、
大手メディアで報じるには、記事の内容は簡潔でわかりやすく、万人に受け入れられるものでないといけません。

僕は、実際に現地に行ってきた人が、そこで見たこと、感じたことを素直に報じるべきだと思っているのですが、大手メディアではそれが難しいのです。
結局、自分の伝えたいことをそのまま伝えることはできませんでした。

そうしているうちに、「ジャーナリスト」という肩書きの中で活動する熱意がなくなってしまいました。
そこで、自分の好きなことができて、伝えたいことを伝えられる場所を作りたいと考えるようになり、
生まれ育った松本でこの店を開くことを決意しました。

 

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(店内その1)

――『恋する虜』というお店の名前。とても印象的ですが、何か由来があるのでしょうか。


『恋する虜』というのは、実は僕の好きな本のタイトルからきています。
この本は、パレスチナを舞台にした私小説のようなルポルタージュなのですが、
様々な角度からパレスチナの様子を描いています。

僕も自分の店を情報発信の場所、多くのことを知ってもらう場所にしたい、
そして、ものごとを表層的なとらえ方ではなく、深いところまで考えてほしい……
そんな多くの思いを込めて、この名前をつけました。

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(村田さんがこだわりぬいて選んだ本の数々。購入もできます)

――私を含め、現代の日本人のほとんどが戦争を体験したことがありません。戦争と聞くと、どこか遠くの別世界の人たちのことのように感じてしまいます。紛争地を回られていた村田さんは、どのように感じますか。


僕は、紛争地に生きる人々も、現代日本に生きる人々も、基本的にほとんど同じだと思っています。

たまたま住んでいる場所や状況、言葉や人、そういう違いはありますけど、
人間としての喜怒哀楽の感情、感覚、互いを尊重しあう姿は、どこの文化圏に行っても同じだと思います。
そういう点から人と人との距離も縮まっていくとも思っています。

 

国が違う、言葉が違う、文化が違う、そういうところで優劣をつけられたり、
差別化されたり、そういうのは、僕は変だと思います。
たとえば松本で農業をやっている人、バングラデシュで農業をやっている人、違いは何もありません。

そういう部分についてどう感じてもらえるか、という意味で僕はこの場所を機能させたいです。

 

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(カウンター。珈琲など400円~ 注文できます)

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(村田さんの撮影した写真も展示されています)

――『恋する虜』を、今後どのような場所にしていきたいですか。


ここでのイベントをきっかけに、いろいろなことに目を向けて、
いろいろなことに興味をもって、多くの人に多くのことを発信してほしいです。


そして今まで知らなかったこと、遠くに感じていたことを様々な人と話したり、
見聞きしたりすることで、自分のことのように感じてほしいです。

現在は僕がイベントを考えたり、月に一度上映会をやったり、英会話教室が開かれたりしていますが、
それに限らず、いろいろな人にいろいろな用途でこの場を使ってほしいです。

 

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(奥の部屋では、毎月1回上映会が行われています)

松本は歴史的にも文化、芸術、教育などを一生懸命にやってきた町です。
先日行われていたクラフトフェアのように、工芸品の作家さんも多くいらっしゃいます。
たとえば、そういう作家さんにも展示スペースとしてこの場所を使って頂けたら嬉しいです。

「自分はこんなことを知っている」、「こんなことをやっている」など、
伝えたいことがある人はたくさんいると思います。

世界のことでも、日本のことでも、僕たちには知らないことがたくさんあります。
いろいろな知識を共有して、自分のことのように感じていただけたら嬉しいです。

 

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(店内その2)

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(最近話題のマクロビスイーツも召し上がれます)

 

――本日は、ありがとうございました。自分で何かを発信したい、視野を広げてみたい、いつもの日常とは少し違う世界を知りたい、そんな人はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


 

 

(イベントスペース『恋する虜』

住所:〒390-0807 長野県松本市城東 1-5-18

TEL:090-3211-9975

E-mail:eclipser.mm@gmail.com

受付時間:10:00~18:00

Facebook:

https://www.facebook.com/Un-Captif-Amoureux-134300470487511/

 

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