楽園信州

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<VOL.223>四季彩だより~信濃の国から~

科野(しなの)の里は花かすみ ~あんずの里~ (千曲市)

例年になく、北上が早まっている今年の桜前線ですが、信州の桜は・・・といえば、もう少しお預けです。南北に長い長野県は、これから南から徐々に桜の便りが届き始めます。
信州では、梅と桜が一緒に咲くところも多く、その他の花々も咲き競い、まもなく春爛漫を迎えます!
今回は、そんな信州の春に可憐な花を咲かせる“花も実もある”「あんず
の里の紹介です。


(満開のあんずの花)


長野県千曲市は、善光寺平と呼ばれる長野県北部の平野部に位置し、中央を千曲川が流れています。伝説や「田毎の月」で有名な棚田のある姨捨や戸倉上山田温泉などがあり、全国から多くの観光客が訪れています。
この千曲市にある森・倉科地区は「あんずの里」として知られ、春になると辺り一面がアンズの薄紅色の花かすみに覆われ、観る者の心を癒してくれます。


(たわわに実ったあんず)

あんずは、英名「アプリコット」、別名「カラモモ(唐桃)」とも呼ばれる、バラ科サクラ属の落葉小高木です。
春に淡紅の花を咲かせ、初夏にはウメによく似た実を付け、熟してくると黄金色に染まります。

種と果肉が離れる(離核性)があり、果実は生食のほかジャムや乾果物に、種子は古くから杏仁(きょうにん)と呼ばれる咳止めなどに用いられています。

森・倉科地区は、千曲市の山里5km四方にわたって広がるあんずの里で、「一目十万本」と言われる日本一のあんずの里として有名です。
あんずの里には遊歩道も整備され、あんずの花の香りを楽しみながら、のんびりゆっくり散策を楽しむことができます。
上平展望台からの眺めは特にすばらしく、薄紅色の雲のじゅうたんが里を覆い尽くす、一目十万本の呼び名にふさわしい光景が目に飛び込んできます。


(あんずの雲に覆われて)


(春爛漫!)

この地区でのあんず栽培のはじまりは、元禄時代までさかのぼります。

伊予宇和島藩主の娘・豊姫が、松代藩主・真田幸道に輿入れする際、故郷を偲ぶよすがに、あんずの種を持参したことが始まりだとか。

当時は種子の中の「杏仁」が漢方薬(せき止め)として珍重されたため、松代藩が栽培を奨励し、時代の変遷とともに現在の姿になりました。

毎年、「あんずまつり」も開かれ、県内外から多くの観光客が甘酸っぱい香り漂う里で思い思いに過ごしていきます。

≪第58回 あんずまつり≫
期 間:平成25年4月6日(土)~4月21日(日)
期間中は、信州千曲ブランド認定商品の販売、バンド演奏や神楽舞など様々なイベントが、訪れる皆さんをもてなしてくれますよ♪
http://chikuma-kanko.com/modules/news/index.php?page=article&storyid=180
 
また、6月下旬から7月中旬の期間には、あんず狩りが楽しめます!!

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