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Vol71■野沢温泉道祖神祭り~雪国が熱く燃える夜~

新年あけましておめでとうございます。

正月三が日が過ぎても、まだまだお正月気分が抜けない人も多いのでは?

門松、しめ縄、だるまなどを持ち寄って燃やしたり、その火で餅や繭玉を焼いて食べて健康を祈願する「どんど焼き」。日本各地でその呼び方や風習は様々に異なるようですね。


野沢温泉村では、初子の祝い・厄ばらい・良縁祈願などとともに、火をめぐる攻防戦を行う道祖神祭りが行われ、規模が大きく勇壮なため、日本三大火祭りのひとつに数えられることもあります。
では、早速このお祭りがどんなにスゴイのかをお伝えしましょう。


祭りの当日は初灯籠を囲んで宴が行われる

野沢温泉の道祖神祭りは、毎年1月13日~15日に行われます。
祭りの日が近づくと村内で目にするのは高さ10メートルはあろうかという灯籠。これは前の年に長男が誕生した家が、子供の成長を祈って作った初灯籠で、火祭りの時に奉納されるんですよ。

1月13日に、ご神木として長さ20メートルもあるブナの木を運び、その翌日から社殿造りが行われ、15日昼過ぎに社殿が完成します。
夜7時になると、高さ20メートルほどの社殿がそびえ立つ会場に、ぞくぞくと村民や観客が集まります。ここでは祝い酒を振る舞ってもらえますが、祭りの見所はまだまだ先。
7時半には、村内の初灯籠も会場に集結。そして8時、祭りの主役である厄年代表者達が、巨大なたいまつに付けられた火を担ぎ会場へと向かいます。
8時半頃には火も到着し、ここから火祭りのクライマックスである、火の攻防戦の始まりです!


雄叫びを上げ社殿を守る

社殿に火を付けようとする攻撃側は一般村民、それを防いで社殿を守るのは25歳の厄年の男達。社殿の上では42歳の厄年の男達がじっとその様子を見守ります。
攻防によってたたきつけられたたいまつから舞う火の粉は大きくなり、激しさはどんどん増すばかり。この勇壮で神聖な攻防戦に観衆は魅入られ、会場全体がヒートアップ。

約1時間半にも渡る攻防戦の末、社殿に火が入れられると、いよいよ祭りのフィナーレ。炎が燃え盛り、轟音と共に社殿が崩れ落ちるのです。


炎に包まれ燃え落ちる社殿

社殿が燃え、祭りはお開きとなりますが、翌朝、この火で餅を焼いて食べると風邪を引かずに1年間健康で暮らせると言われているんですよ。

どうです、少しは祭りの様子、伝わりましたか?
でも、実際に見なければこの祭りの本当の凄さは味わえません。
スキーも温泉も存分に楽しめる冬の楽園・野沢温泉村で、雪国が熱く燃える夜をぜひとも体感してみてください。

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