よむナガノ 県立長野図書館ブログ

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「大日本帝国信濃国土性図」 *信州 山の日企画展(3)*

「信州 山の日」企画展 「信州 地図で読むふるさとの山ーまち・ひと・くらし」シリーズ第3回。
今回ご紹介するのは「大日本帝国信濃国土性図」です




皆さま、「土性図」ってご存知ですか?

 

恥ずかしながらワタクシ、この展示を行うまでそうした言葉があることすら知りませんでした(司書なのに…

というわけで、この機会に一生懸命(あわてて)身に付けた知識をもとに、この地図をご紹介していきたいと思います
 

「土性図」とは、土壌図ともいい、「一定地域の土壌を分類し、地形図に着色・作図したもの。英:soil map」なんだそうです(参考:『新版 地学辞典』地学団体研究会,平凡社.1996)。要は、どの場所がどんな土で出来ているかがわかる地図ということですね
 

当館にあるこの「大日本帝国信濃土性図」(農商務省地質局土性課編,1890【N455/29】)は、今から120年以上も前につくられたもので、土性の色分けの他にも、道路や鉄道などが描かれており、この時代の長野県の様子を知ることができる貴重な資料です。調査自体は1886(明治19)年と1887(明治20)年の夏期におこなわれ、1890(明治23)年に刊行されました。

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IMG_20150729_091106 およそ2.05m×1.25mの大きな地図です。

 

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そしてこちらはこの地図の解説本『信濃国土性図説明書』(松岡操編,東京兜町製紙文社.1890【N455/2】)。

本文は、デジタルアーカイブの「信州デジくら」からご覧いただけますよ→ 『信濃国土性図説明書』

 

 

さて、少し地図のあちこちを見てみましょう
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長野市近辺。                   松本市近辺。

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木曽福島近辺。                  飯田市近辺。

 

これら4つの地域を見ていただいて、何かお気付きになりませんか

 

そう長野市近辺以外の地域には、鉄道がまだ敷かれていないのです。

長野市を通っている直江津線(信越本線)は1888(明治21)年に直江津から軽井沢まで開通しているのでこの地図に載っていますが、中央本線も大糸線も篠ノ井線も飯田線も当時はまだ開通していなかったんですね
 

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そうした信州の鉄道の歴史を知るにはこの『信州の鉄道その百年 写真集』(信濃路.1973【N686/23】)がおススメです1972(昭和47)年に日本の鉄道100年を迎え、長野県の鉄道を振り返った写真集となっています。

 

120年以上も前に作られたのにとても色彩が綺麗で、見飽きることのないこの「大日本信濃国土性図」

企画展示以外の期間はくるくると巻かれて書庫にしまわれていますので、なかなか全体像を見る機会は(図書館職員ですら)ありません。せっかくの機会ですので、ぜひ実物を見にご来館ください
 




★オマケ情報★

農業環境技術研究所「土壌情報閲覧システム」の中にある「大日本帝国土性図」では、なんとこの「大日本信濃国土性図」の全体を見ることができます
全都道府県の地図も掲載されているので、「期間中にはどうしても図書館に行けない」「家でゆっくり見れたらいいのに」という方はぜひこちらからご覧になってみてはいかがでしょうか
 

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■「信州 地図で読むふるさとの山―まち・ひと・くらし」

期間:平成27年7月14日(火)~8月16日(日)

会場:県立長野図書館 玄関ホール、視聴覚室、一般図書室

企画展のお知らせは当館HPをご覧ください http://www.library.pref.nagano.jp/ippan_theme27-7

 

 

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