よむナガノ 県立長野図書館ブログ

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「師走ー過ごしてきた時間を振り返る季節」

171223

今年も残すところ僅かとなりました。

1月に新年の目標を立てた方は、達成できそうでしょうか?就職、入学など人生の転機を迎えた方は、新しい道をどのように過ごしてきましたか?一年を締めくくるこの季節、何かと忙しいですが、過ごしてきた時間を振り返る余裕も持ちたいですね
さて今回は、そんな気ぜわしい12月が「師走」と呼ばれる所以について、ちょっと調べてみました

●どうして「師走」というのだろう?

他の月にも異名はありますが、12月ほど「師走(しわす、またはしはす)」という異名が馴染んでいる月はないような気もします。

元は太陰暦(旧暦)の12月の異名でしたが、この「師走」という言葉のもつ語感が、年の暮れの人事往来の慌ただしさと一致するためか、陽暦12月の異称としても親しまれ、習慣的に用いられています。1年の最後の月であり、また大きな行事も多いことから、師走という漢字が持つイメージと忙しなさがぴったりと合うように感じる方も多いのかもしれません。

しかし、実は師走と書く由来は諸説あり、語源についてははっきりとわかっていません。よく聞く説としては、12月は1年の終わりで、師匠といえども趨走(すうそう)(ちょこちょこ走るの意)する、というので「師趨(しすう)」となり、これが師走となったというものではないでしょうか。

また、昔から日本には12月になるとお坊さんに自宅まで来てもらい、お経を唱えてもらう風習がありました。そのため、年末が近付くとあちこちから依頼がくるお坊さんは、東西を行ったり来たりと大忙しになります。師走の「師」は法師の意味であるとし、師が東西に忙しく走り回る様子を見て、師がはせ走る「師馳月(しはせづき)」であり、これが略されたという説もあります。

●こんな説もあるらしい?

その他には、「としはつるつき」または「としはするつき」の訛りである、という説。

12月は一年が終わる月ということから、四季が終わる・年が終わるという意味で、四季の果てる月であるところから「しはつ(四極)月」といった説。

日本書紀や万葉集などの書物には、十二月(十有二月)をしわすと呼んでいたとされる記述が残っていて、これがやがて、師走に充てられた、という説などもあるそうです。

 

ちなみに12月の異名は、「師走」の他にも、「極月(ごくげつ)」、「臘月(ろうげつ)」など、1年の最後を感じさせるようなものがたくさんあります。
走り回る必要のない落ち着いた師走を過ごせるように、お歳暮や年賀状の準備、大掃除など早めに行動したいものですね

参考資料

書 名         /著者名   /出版者       /出版年
『日本大百科全書12』           小学館         1986

『暦のはなし十二ヵ月』   内田 正男著  雄山閣出版       1991

『現代こよみ読み解き事典』 岡田 芳朗編著 柏書房         1993

『春夏秋冬暦のことば』   岡田 芳朗著  大修館書店       2009

『日本国語大辞典』第2版 第7巻 小学館国語辞典編集部編集 小学館 2001




■この「調べちゃいました~疑問解決~」は、これまで県立長野図書館メールマガジンに掲載してきましたが、読みやすさ等を考慮し、ブログにお引越しすることになりました。今後はこちらでご愛読いただきますよう引き続きよろしくお願いいたします。

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