「みこしまくり」間近!!
2013.07.19
遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?
2010.07.21 [歴史・祭り・ひと]
御神輿をまくって(=転がして)壊してしまうことから、「天下の奇祭」として
有名な「水無(すいむ)神社」例大祭が、毎年7月22日(木)、23日(金)に
行われます。
是非ご覧ください。勇壮な祭りです。
主な日程(予定)をお知らせします。
22日 11時~19時 御神輿練り歩き(福島町内)
23日 12時~19時 御神輿練り歩き(福島町内)
20時~24時 みこしまくり
御神輿練り歩きの様子
「水無(すいむ)神社」は木曽町福島の伊谷(木曽養護学校の上)にあり、
「例大祭」は曜日に関係なく、毎年7月22日・23日に行われます。
22日昼から23日の夕方にかけ、枠持(わくもち)と呼ばれる「水交会」の
メンバーと各地域の担ぎ手が、「惣助(宗助)!幸助!ソースケ!コースケ!」
の掛け声や木曽の祝い歌「高い山」を歌いながら、素木で新造された約100貫
(約400キロ)の御神輿をかつぎ、町内を練り歩きます。
御神輿の行列は、「猿田彦」の神(天狗)らを先頭に、神幸を告げる「太鼓」
「のぼり」、そして300年前に京都で造られた「だんじり」(山車)が引かれ、
祇園囃子に似た上方風のしっとりとした囃子が奏でられます。
次に「御神輿」、その後には、「笛」「太鼓」「傘」「鉾」「大刀」「弓」、最後に
「大神さま」と呼ばれる大きな紙幣と「神職」「神馬」が従います。礼節のなか
にも賑やかさのある行列です。
23日の夜には御神輿をまくって(=転がして)、壊してしまいます。
「みこしまくり」は、「平安時代、杣(そま)・匠(たくみ)仕事のため木曽から
飛騨へ行っていた信仰心厚い惣助(宗助とも書きます)・幸助の兄弟が、飛騨で
起こった戦乱から御神体を守ろうと、神様をのせた御神輿を木曽へと運び出そうと
した際、険しい山道(国境の長峰峠)で追手に迫られたため、互いの名を呼び合い
励まし合いながら、御神輿を転がして追手を逃れ、木曽までたどり着いた」との
言い伝えに由来します。
追手が迫った時、奉じてきた神様が、「神輿を転がしてゆきなさい」と惣助・幸助に
言われたため、御神輿をまくって(転がして)逃げたとの話も伝わっています。
このため「みこしまくり」は、飛騨街道が見える「鴨居坂」(福島トンネル北口付近)
から飛騨一ノ宮の「水無(みなし)神社」へ向けて参拝してから始められます。
当日の関連イベントの日程(予定)です。
22日 20時~21時 大煙火大会
21時~22時 木曽踊り(木曽町福島支所前)
23日 19時~20時 木曽踊り(木曽町福島支所前)
※他にも、太鼓の演奏、踊りが行われます。
※雨天の場合、大煙火大会は、23日の同時刻に延期です。
他のイベントは、中止になる場合があります。
白木の御神輿は、毎回、木曽町木造住宅推進協議会に
加盟する大工さん2人が約1か月かけて新調しています。
作業を進める森田東洋夫さん(木曽町福島、写真中央)と楠本健太さん
(同町開田高原) 7月15日の様子
普段はとても静かな水無神社
こわれ果てた御神輿が神社へ還御になるのは23日翌早朝となる
水無神社の場所は、木曽養護学校の上です。
長野県木曽地域振興局総務管理課
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