い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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上伊那不思議発見! 第1回 命を救った?伝説の水

 皆様初めまして。中学生の時、将来の夢は某旅番組の“不思議ハンター”でしたが、「あれは男はなれないでしょ。」と言われ、発表から、ものの10秒で新しい将来の夢を探す羽目になった、商工観光課 千両です。
 そんな私が、この度「上伊那不思議発見」を書かせていただくことになりました。上伊那の魅力に迫るものにしていきたいと思います。

 記念すべき第1回は、死に瀕している長者の命を救った伝説の名水、「不死清水」のお話です。
 今回の舞台は地図上だとこちらです。


 お話を始めるにあたり、昔話を一つ。
 
 昔々、あるところに、周囲の皆に「長者様」と言われ慕われていた人がいました。この長者様、伊那街道を通って旅をしていたとき、こんこんと湧き出る清水に出会いました。この水を飲んだところ、とても美味しく、以来、街道を通る際はこの水を飲むことを何よりも楽しみにしていました。

 ある時、長者は重い病を患ってしまいます。死の床に臨む長者。願いはたった一つ、
 
 「――あの清水がもう一度飲みたい。」

 長年の恩を返すため、長者のお供の旅人は、遠い道のりをかけ、清水が湧き出ている場所にたどり着きます。後はこの水を長者に届けるだけ。しかし、帰り道の長さを思い、旅人はこう嘆きます。

 「ああ、今頃はもう主人は死んずら。(死んでしまったのだろう。)」
(「ずら」は現在推量 ~だろうの意。中部圏で主に使用される方言。)

 それでも、何とか一口でも、という強い思いのもと、あらん限りの力を振り絞り、長者の元に帰り着く旅人。長者は何とかまだ生きていましたが、予断を許さぬ状況です。

 旅人が長者の口に汲んできた清水を差し入れると、長者はうっすらと目を開け、体を起こし、美味しそうに水を飲み始めました。なんと、病はすっかり快復したのです。

 長者は、みんなに慕われ、長生きをした、とのことです。

 以来、人々は、その清水を「不死清水(しんずらしみず)」と呼び、伊那街道を通る村人や村人に親しまれてきました。

 
 病に倒れた長者の命を救ったこの伝説の清水は、上伊那郡は南箕輪村にありました。
こちらが、地図の北側の道路から撮った風景です。小川が流れ、憩いの広場も見えます。

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