い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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巨樹・古木を訪ねて ~箕輪町長岡八幡宮のハリギリ~

 林務課の巨木マニアCです。

 上伊那の巨樹・古木を紹介するブログの第4弾は、箕輪町の「長岡八幡宮」にあるハリギリの巨木です。
 この巨木は、上伊那郡箕輪町の東部、長岡八幡宮(東箕輪長岡)という神社にあります。神社は長岡地区の東側の山裾にあり、「長松寺」という大きなお寺を目指して行けば、そのお寺に向かって左隣にあります。

 駐車場に車を止めて、神社の鳥居をくぐって前方を見ると…。
 いました!社殿の脇に存在感たっぷりの巨木がface08


 これまで何本かのハリギリの大木を見たことがありますが、こんなに大きなハリギリを見るのは始めてです。「宮脇のハリギリ」として県の天然記念物に指定されており、目通りの幹周は約7m。樹齢は300年を超えるといわれています。別の情報では、全国で2番目に大きいハリギリだとか…。実に素晴らしい巨木に出会えましたface02

 ハリギリはウコギ科の落葉高木で、若木の幹や枝には鋭いトゲがあります。そんな形から、「ハリ」の名が付いたのでしょう。モミジの葉を大きくしたような葉も特徴的(でもモミジやカエデの仲間ではありません)。新芽は山菜として天ぷらにして食べると、タラノメよりも少しアクが強い感じがしますが、とてもおいしいです。また、「センノキ」「新ケヤキ」とも呼ばれ、家具や仏壇などに利用される木でもあります。

 長岡八幡宮のハリギリの巨木は、斜めに傾いていることや裏側に亀裂が入っていることなどから、ワイヤーで固定されています。境内には他にも、トチノキやスギの巨木があり、そちらの太さも見事で立派な社叢を形成していますが、なんといってもこのハリギリの存在感は群を抜いています。なんとか元気で、これからも境内の他の巨木たちとともに神社や地元の人々を見守ってほしいものです。

これは同じ境内のスギの巨木。幹周5mくらいでしょうか。

こちらはトチノキの巨木。幹周囲4.5m。根張りは「となりのトトロ」に出てくるクスノキの巨木のよう…。

※これまでの「巨樹・古木を訪ねて」は以下のURLでどうぞ。
①権現山のダケカンバ(伊那市)
 https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/nature/564.html
②経ヶ岳山麓の巨木(伊那市・南箕輪村)
 https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/nature/553.html
③長野県で最も太いサワラ(伊那市)
 https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/nature/533.html

※過去の魅力発信ブログにおける上伊那の巨木コメント記事は以下のURLでどうぞ。
◆「森林(もり)の里親になりませんか?(中川村 陣馬形)(陣馬形山のブナの巨木写真あり)
 https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/local_office/587.html
◆アカマツの巨木をご紹介~伊那市長谷「溝口のカラカサ松」~
 https://blog.nagano-ken.jp/mori/kamiina_forest/823.html
◆大御食神社(駒ヶ根市)(境内の御蔭杉の記事あり)
 https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/life/555.html

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