い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

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鶯の声する方に 【井月さんのこころ112】

井月さんのこころ シリーズ その112

 今週の一枚は、中央アルプス宝剣岳を背にした「アルクマとこまかっぱ」です。後ほど登場します。

 アルクマこまかっぱ

 「ホーーーホケキョー。」 23日(木)長野県庁へ出張があり、御開帳で賑わう善光寺さんへ寄ろうと、長野電鉄の善光寺下駅から坂道を登っていくと、善光寺境内の方から綺麗な鶯の声が聞こえてきました。

  鶯や法華経読むか法の庭   青巒

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 井月さんが詠んだ鶯も数々あります。

  鶯や草木に花のなきあたり   井月

  鶯の乙音をまつや筆置きて   井月

  鶯にはししてやらんほそ流    井月

 後者の句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

 うぐいすが密かに細い流れにきて水を飲もうとしている。手助けに橋を作って飲みやすくしてやろう、という。鶯は昔から愛された小鳥で、鶯を詠んだ句は五万とある。それだけに変り映えしない句ばかり並ぶことになる。井月にも鶯の句は多いが、このような句はユニークで、優しい人柄が伺われる。

  (鶯・春)

 善光寺さんの東参道に井月さんの句碑が建っていることは、遡回その109に記しました。

 2015.04.11 善光寺御開帳に 【井月さんのこころ109】

 ここには、井月さんの「思ひよらぬ梅の花みて善光寺」「蝶に気のほぐれて杖の軽さかな」の句碑の左(西)隣に、漱石の「生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉」の句碑、更に隣に山頭火の「八重ざくらうつくしく南無観世音菩薩像」「すぐそこでしたしや信濃寺のかっこう」と、一茶の「春風や牛に引かれて善光寺」「開帳に逢ふや雀も親子連」の句碑が並んで建っています。写真は、17日(金)三所長会議に出かけた際に枝垂れ桜が満開の下で撮ったものです。

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 大本願の境内に建つの芭蕉翁の「月影や四門四宗も只一つ」の句碑も写真に収めてきました。

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 28日(火)中央アルプスの開山式・安全祈願祭に千畳敷へ登りました。麓の「菅の台バスセンター」辺りでも鶯が鳴いていました。

 「菅の台バスセンター」からバスに揺られて30分、「しらび平駅」から標高差950mをロープウェイが7分30秒で一気に「千畳敷駅(標高2612m)」(日本で最高所の駅)に届けてくれます。今年の千畳敷カールは、例年に比べて残雪が少なく、安全祈願祭が行われた駒ケ岳神社の周囲も、今年は鳥居をくぐって玉串奉奠をさせていただくことができました。昨年は大雪で鳥居の頭が出ている程度でしたので、2メートル近く違います。昨年の記事はこちら。

 2014年5月10日 山笑ふ頃【井月さんのこころ59】

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