い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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上伊那の方と安曇野の方が景観について語りました

 建築課のHです。

 安曇野市から来られた「NPO法人 信州ふるさとづくり応援団」の4名の方と、伊那市、駒ケ根市で景観に関する活動をされている景観育成住民協定地域の代表の方等4名と、伊那市、駒ケ根市の景観担当職員に参加いただき、1月25日に伊那合同庁舎で意見交換をしました。

 安曇野から来られた方々がお話しされていたことを紹介します。

 安曇野にはIターンされる方が多く「NPO法人 信州ふるさとづくり応援団」は、地元の方から「よそ者」と見られがちなIターンされた方と、地元の方が交流することを目的として設立された。

 会員数は約30名で、会員のうち7割がIターン、サポーターとして100名の方が登録されており、今回お見えになった4名の方の内、2名がIターンの方でした。

 メンバーには不動産業者等もあり、これからIターンしようとする方には、安曇野は近隣との付き合いが大変で、寒さも厳しい等、住みにくさを伝えている。

 それでもIターンをされた方には、安曇野を知ってもらうために、安曇野の中のいくつかのポイントを歩きながら案内して廻るイベントとして「ふるさとウォッチングin安曇野」を始め、地区を変えながら16回行っている。

 案内するためには、その地域を知らなければならないため、事前に最低3回は廻り、地元の方から歴史や伝承を聞き、見どころを調査し、自分達も安曇野の良さを再認識している。

 景観を考えるには背景にある歴史も掘り起こさななければならないと思っている。

 こうした活動とともに屋敷林の良さを知った。
 しかしながら屋敷林を維持して行くためには費用も労力も必要なため、失われていくことを目の当たりにし、「屋敷林と歴史的まちなみプロジェクト」として屋敷林の所有者を何度も訪ね、そこに住む人が元気になるように、屋敷林サポーターを募り、残していくための応援をしている。

 またメンバーがリーダーとなり「安曇野百選プロジェクト」として安曇野の見どころを紹介するため、それぞれが安曇野のビューポイントの写真を撮影して廻り、安曇野市が冊子やHPで紹介している。

 さらに商店街が元気になるようなイベントや「まちゼミ」を企画、実行したり、穂高駅近くにクラフトやカフェのショップを設けた。とても好評で、4人がボランティアで働いてくれている。観光だけでなく専門店も紹介する「安曇野案内人倶楽部」の拠点ともしている。

 一例として保高宿のイベント等のお話がありました。穂高神社近くの塩の道 千国街道の旧保高宿まちづくりワークショップとして今年度、地域発 元気づくり支援金を活用し、7回の会議を経てフォーラムも開催しました。

 「上伊那も安曇野市も松本城や善光寺のような4番打者がいない。チームワークを組んで連帯し、手を組んでやっていかなければ勝てない。」と述べられていました。

 さまざまな職業の方、活動をされている方、地域の歴史を知る年配の方、Iターンの「よそ者」、若い方、女性がつながりを広げ、悩まないで気取らずにできるような景観活動、地域活動をおこなっている。
 商店主等を助けることにより、自分たちも助けられ、交流が生まれている。

 代表者は動かなくても「頼むよ」と言えば、廻りの人がやってくれ、皆がプロとなっていく。時間があれば代表者も動くものの、あえてをやらない。
 頼むことにより沿道1万mにわたり、100団体、1,500人が参加して花植え、手入れもやっている。
 メンバーそれぞれに「気持ち」があり、Iターンの方がとりわけ熱心に自ら進んで取り組んでいるとのことでした。

 なお当日、触れていませんでしたが、皆さんで取り組まれているわさび農場に隣接する中洲の三角島と呼ばれる地区の整備活動(三角島ふるさとの森プロジェクト)が、 国土交通省の本年度の「手づくり郷土(ふるさと)賞」に選定されました。

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