い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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”だんごの神様”ってなんだろう?

 ”だんごの神様”が駒ヶ根にいる!?
 そんな不思議な情報を聞いた私達「上伊那地域魅力発掘探検隊 歴史・祭・暮らしグループ」は、早速現地を訪ねてみました。

場所は、駒ヶ根市内の伊南バイパス「南田・経塚」信号を東へ入ったすぐ(ケーヨーデイツー駐車場隣)。あっ!ありました!!




立て札に書かれている物語は次のようなものでした。

「むかし、森番の源蔵という人の母親が病気になってしまいました。いまわの際に「だんごが食べたい」と切に願いました。
 それを聞いた近所の婆さま、「それは気の毒じゃ、わしがたんとつくってきてあげる」と手作りの団子をつくって届けようとしましたが、途中で落としてしまい、団子にいっぱい土を付けてしまいました。
 それでも、母親は喜んでそのだんごを一つ、二つ食べ、「ああうまい!もうなんにもいらん。お礼にわしが天国へ行ったら、病気で苦しんでいるひとを助けてやりたい。」そう言い残して逝きました。

 それから後、その母親のお墓にお参りすると、病気が治り、子供は健康に育つ、との話が広まり、近所の人々のお参りが絶えないようになりました。そして、祈願が成就した節には、土の団子と白布の手ぬぐいを供えるのが習わしになり、いつからか「だんごの神様」と呼ばれるようになりました。」




だんごの神様は、その母親の墓碑でした。その亡くなった記録は安楽寺の過去帳に載っているとのことです。土だんごがたくさんお供えしてあります。毎年4月18日にはお祭りもあるそうです。

この心温まる話に興味をもった私は、さらに発掘を続けたところ、うれしいことに、”だんごの神様の願い”は、駒ヶ根で今も生きていることがわかりました。

市の図書館へ行くと、ありました!子ども達への読み聞かせ用の「だんごの神様」絵本。
(昭和52年、保母さんのグループによる手づくりです)

さらに、ゆかりの安楽寺へ行くと、先代住職が「百の倉より子は宝」との願いから昭和三十年に建立した「子育て地蔵尊」がありました。




さらにさらに、銀座通りではこの子育て地蔵を始めとした三地蔵を勧請し、昨年からは毎月第三土曜日に親子が集う場として「地蔵尊すくすく縁日」が開かれているそうです。


               子育ての願いの新たなシンボル”三地蔵”

さて、これで今回の発掘は終了。私の足は自然と、駒ヶ根名物 光前寺参拝みやげ「護摩(ごま)だんご」へと向かうのでありました。めでたしめでたし。



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