い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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【地域で頑張る人々】宮田村 南信州ビール

 魅力発掘探検隊のN.Aです。
 今回は、上伊那地域で頑張っている人を訪ねてきました。 
 
 宮田村から駒ケ岳に向かって進んでいくとマルスウイスキー信州ファクトリーがあります。この敷地の一角に南信州ビール駒ケ岳醸造所があります。

 平成6年4月の酒税法の改正により、ビールの最低製造数量基準が2,000klから60klに緩和されたことを受けて全国的に地ビールブームが起こりました。その中で南信州ビールは平成8年に長野県第1号の地ビールメーカーとして、本坊酒造(株)、駒ヶ根市、宮田村、伊那食品工業(株)などが出資した第3セクターとして開業しました。
 今回は、その南信州ビールで醸造責任者を務める竹平考輝常務取締役にお会いしました。

 竹平常務は上伊那地域の電子部品を製造する企業に勤務した後、弟さんが料理長を務める南信州ビール直営レストラン「味わい工房」に入りましたが、ビールの製造設備が故障しその修理したことがきっかけで地ビールの製造に携わるようになったそうです。その後、南信州ビール駒ケ岳醸造所所長となり、原材料を地域から調達し、地域に根ざした地ビールの新商品を送り出してきました。この春には、南信州ビール常務取締役となり、更にマルスウイスキー信州ファクトリー所長に就任されています。

 竹平常務が作るのは、エールと呼ばれるビール。大麦麦芽を使用し、酵母を常温・短期間で発酵させ、複雑な香りと深いコク、フルーティーな味が特徴です。ちなみに、大手メーカーで一般的に製造されているビールはラガーと呼ばれ、低温で長時間発酵を行い、切れのよい苦みとなめらかでマイルドな味わいが特徴です。

地域で生産される原材料を用い、中央アルプスの地下水で仕込んだエールビールは竹平常務のこだわりを感じます。竹平常務はこの地域の水に注目し、「この地域は水が素晴らしい。上伊那には水に関係する食品製造業が多いことがその証拠。」とおっしゃっています。

「『農業』とビール製造をつなげたい。そして地域文化を創りたい。ストーリー性の無い商品開発は行わない。」との思いからは、「Fプロジェクト」という名称で始めたリンゴの発泡酒「アップルホップ」や、上伊那ではあまり生産されなくなったホップを復活させて醸したビール、駒ケ岳に源を発する黒川にある伊勢滝の近くから湧き出る「伊勢滝の水」を使ったビールなど、地域に対する熱い思いと先進的なアイデアから幾つもの製品が生まれています。

 マルスウイスキー信州ファクトリー所長も兼務され、ビールの他にもウイスキーやワインでもこだわりの商品開発が期待されます。
地域の農業者や異業種との連携や地域の素材を活かした商品開発など通して地域文化の創造に取組む竹平常務、上伊那の地域活性化のキーマンとして注目されところです。

 最後に竹平常務の独り言ですが、「最近、ノンアルコールビールが話題になっていますが、実は商品化したのは当社が最初です。」とのことです。

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