い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

しあわせ信州 > 長野県魅力発信ブログ > い~な 上伊那 > 歴史・祭・暮らし > 暖かな師走に 【井月さんのこころ146】

暖かな師走に 【井月さんのこころ146】

井月さんのこころ シリーズ その146

 JR東海が、リニア中央新幹線の南アルプスを貫くトンネル工事約25kmのうち、山梨工区約7.7kmの起工式を18日(金)に行ったことと、長野工区約8.4kmについては請負業者の選定中であることが報道されました。
DSC_3076 21日(月)リニア中央新幹線建設促進上伊那地区期成同盟会の正副会長会が伊那市役所で開催され、オブザーバーとして出席させていただきました。

 「リニアで向かう未来へ~INA Valleyの幕開け」のDVDの完成が報告されました。また、県リニア整備推進局の安藤局長から進捗状況等の説明があり、情報共有を図っていただきました。

DSC_3060 引き続いて、リニア中央新幹線建設促進上伊那地区期成同盟会の主催による講演会が開催されました。「上伊那の広域観光と日本版DMO」と題して、観光地域づくりプラットフォーム推進機構会長・立教大学観光学部兼任講師・長野県観光審議会会長などの肩書きを持つ小諸市出身で元JR東日本取締役の清水愼一氏から講演をいただきました。

 軽井沢と蓼科、小布施と小諸などの比較を交えながら、リニア開通頃に団塊の世代が旅行やゴルフからリタイヤして起こる2025年問題、「千年のかくれんぼ秘境・奥祖谷ツアー」の例などを引き合いにして「街に魅力があって交通が便利になれば人口は増える。ほんものがいっぱいある長野県は工夫次第でいくらでも人を呼べる。住んでよくなければ観光客はこない。」「長寿世界一の長野県、長寿に適した体内圧力を生む標高を売り物にせよ。食の安全・安心、伊那谷の原風景を大切にして伊那谷ブランドをしょっちゅう発信せよ。」などと刺激的なお話をいただきました。

 最後に、長野県観光の弱点「外国人宿泊者割合:全国平均9.5%、長野県3.6%、旅館ホテル客室稼働率:全国平均35.2%、長野県24.3%で全国46位(最下位は新潟県)」や「あちこちバラバラに発信しているHPやパンフは中途半端で無駄。まとめる人材が必要。」などと指摘され、70年の歴史を持つドイツの(一般社団法人)ロマンチック街道協議会の例を参考に「呼び込んだお客様を滞在、回遊させ、心地よくオカネを落とさせる工夫をせよ。それが日本版DMO。」「先ずは伊那谷観光情報の一元化をせよ。」と結ばれました。

 更に、懇親会へ席を移して、内閣府「地域活性化伝道師」・総務省「地域力創造アドバイザー」でもある清水先生を囲んでの情報交換でもたくさんの刺激をいただきました。

DSC_3104 22日(火)長野県農業再生協議会上伊那地方部の総会をJA上伊那伊那支所で開催しました。平成27年産米の生産数量は当初配分28,686トンに対し、管内における地域間調整(4市町村±ゼロ)と県内調整(▲31トン)で28,655トン、面積換算で4,494haでした。これに対し、主食用作付け面積の実績は4,435haですべての市町村で生産数量目標を達成され、目標に対して59haの不足になりました。

 平成28年産米の国から県への生産数量目標の配分は、3年連続の減少となる191,933トン(前年比98.9%)で上伊那へは、28,270トン(前年比98.5%)が示され、昨年度了承いただいたとおりの基本枠98%、施策枠2%のルールで算定し、市町村毎の激変緩和措置を講じて、管内計・面積換算4,448haの配分で合意いただきました。

 関連記事:

 2014年10月18日 新米炊く頃 【井月さんのこころ82】

 2014年12月27日 年の暮れに 【井月さんのこころ92】

 

 24日(木)平成27年上伊那地方事務所のおもなできごとを発表しました。

 さまざまな出来事があった一年でしたが、振り返ってみると比較的平穏な一年であったのではないかと思います。こちら

 例年ですと年末寒波がやってきて木枯らしが吹く季節ですが、暖かな師走が続いています。

 大正10年(1921年)10月25日、下島勲(空谷)編『井月の句集』が出版されて、井月さんが世に紹介されたとき、下島勲(空谷)を主治医とした芥川龍之介(当時29歳)が跋文を書き、芥川の依頼で高浜虚子(当時47歳)の句が巻頭を飾ったことについては、遡回その137に記しました。

 2015年10月24日 霜降の頃 【井月さんのこころ137】

 虚子が井月さんを詠んだその題句とは、………

   丈高きをとこなりけん木枯に  虚子

 空谷さんの記憶によれば、井月さんは痩せてはいたものの、骨格の逞しい五尺六七寸ぐらいの長身であったそうですが、この虚子の句の意味は、井月さんの思想や行いの高邁を称えているものです。

1 2

このブログのトップへ

このブログや記事に関するお問い合わせ窓口

上伊那地域振興局 総務管理課
TEL:0265-76-6800
FAX:0265-76-6804