じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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ニホンジカ生息調査を実施しました。

 林務課のKeiです。

先日、美ヶ原高原のニホンジカの生息調査を実施したので、その様子を紹介します。

調査に参加したのは、当所から5名、上小農業改良普及センター1名、松本地方事務所2名、そして上田市と長和町の皆さんにも参加いただき総勢11名です。

上田市武石地域自治センターに集合後、和田・扉峠班と焼山・台上班の2班に分かれ、出発しました。


私は、思い出の丘駐車場(焼山牧場)~美ヶ原自然保護センター~塩くれ場~美しの塔~美ヶ原長和町駐車場のコースを調査する焼山・台上班に参加しました。

調査の方法ですが、車をゆっくり走らせながら両側をサーチライトで照らし、ライトで光るシカの目を頼りに頭数をカウントするライトセンサスで、シカを目撃したらその場に止まりGPSで測位し、雌雄別に記録していくというものですが、念のため調査開始地点からの走行距離も記録していきました。

写真左:左からGPS測位器、サーチライト、ヘッドライト 写真右:記録用紙

 午後6時半ごろ思い出の丘駐車場を出発し調査を始めましたが、窓を開けてライトを照らすため、車内には冷たい風が吹き込み、防寒着を着ないとやってられません。

思い出の丘駐車場に着く前からシカが目撃され、かなりの頭数が見られるのではないかとの予想どおり、低木の陰には数頭集まっていましたし、塩くれ場から長和町駐車場までの間では、放牧された牛の隣で20~30頭のシカが群をなし悠然と牧草を食む姿も見られました。
しかも、ライトに照らされてもこちらチラッと見るだけで、牧草を食べ続けるふてぶてしい奴らです。


美ヶ原高原のニホンジカが話題になった2、3年前ほどマスコミに取り上げられることはなくなりましたが、この日の調査では、焼山・台上班が263頭、和田・扉峠班が56頭、合計319頭のニホンジカを確認しました。

昨年10月は霧の中の調査で238頭を確認しましたが、霧のことを考慮するともう少しいたのではないかと思われますので、昨年と比較しても美ヶ原高原のニホンジカが減少しているとは言えない状況です。

ニホンジカを観察するためバスを仕立てているホテルもあり観光資源にもなっているのですが、ニホンジカによる農作物等の被害が増え深刻な問題となっています。

今後も、ニホンジカの適正な管理のため、捕獲だけでなく、こうした調査も継続していきます。

 

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