2012.05.27 [ 職員のみつけた情報コーナーまちづくり ]
上田のつるし飾り その3
商工観光課のF1号です。
「じょうしょう気流」では、このところ上田市柳町の話題が多くなっていまして、柳町通りの紹介や、コラボ食堂、はすみファームなど個々のお店の様子をお知らせしてきていますが、もう一つ。
今回は、「布あそび工房 蔵囲衣(くらがこい)」です。ここは、見てのとおりつるし飾りが店いっぱいに飾られていて、ひな人形やパッチワークのバッグなど手作りの品々を展示販売しています。
場所は、上田駅方面から柳町通りに入ってちょっと行った左側、岡崎酒造さんやパン屋のルヴァンさんの手前です。大正時代に建てられた木造2階建ての建物で、少し前まで骨董品店だったとか。古風な日本建築の雰囲気につるし飾りが本当にマッチしています。
上田などの主婦の皆さん方が作っている「布あそびの会」では、月1回つるし飾りの作り方を習っていて、その発表の場としても活用したいということで4月にオープン。
つるし飾りは、このブログでも2回紹介していて、別所温泉での「その1」、蚕都上田館の「その2」でそれぞれ綺麗な飾りを取り上げました。おさらいしますと、江戸時代後期の上田地方では、初節句を迎えた女の子の健やかな成長を願って、厚紙を絹などで包み、刺繍を施した桜の花、鶴亀、海老や鳳凰などの「つるしもの」を贈る風習が盛んだったようですが、幕末頃に途絶えたそうです。それを近年、地域の方々が復活し、ご紹介しているようにだんだん愛好家が増え、いろいろな取組みがなされてきています。
蔵囲衣の資料によると、もともとの「上田飾り」は、一番上の左の写真のように、厚紙を絹などで包んで刺繍を施し、短冊のような平面体にして生の柳の枝か竹の枝につるしたものだそうです。
こうした飾り物は、街中の食堂などでも見られるようになってきていて、これからもっと皆さん方の目に触れる機会が増えてくると思います。城下町にさらなる魅力が!!
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