じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

みんな笑顔の農村交流

上小地方事務所のF森です。
昨年(2011年)10月、知事始め関係者が「国際青少年交流農村宣言」というものを発表しました。その冒頭には、「四季折々に豊かな表情を見せる長野県の農村は、日本の宝です。私たち長野県は、世界中から積極的に「農村体験」として若者を受け入れます。」と書いてあります。

この宣言に深く関わった方が上田市武石におられます。小林一郎さんといって、「信州せいしゅん村」の「むらおさ」です。信州せいしゅん村では、子供たちや一般の方、外国人に農村体験してもらう事業「ほっとステイ」を行っています。今回、小林さんに案内していただき、千葉県の柏市立第三中学校の生徒さんたちの体験を取材しました。

第三中学では、110名の生徒さんが2泊3日の林間学校で県内に来て、2日目が武石での農村交流です。1班5~6名に分かれて、午前中は受け入れ農家で農作業を体験し、そこでお昼を食べた後、午後は川遊びや山歩きに連れて行ってもらいます。校長先生や担当の先生と小林さんの車に乗せてもらっていくつかのグループの様子を見て回りました。


もうすぐ農作業が終わり、お昼になる頃です。あるグループは、たまねぎを採った後ビニールシートを川で洗い、別のグループは採った野菜を洗ったりしていました。中には、ジョウロに入り込んだシマヘビを手にとって「かわいい」などとやっている生徒もいました。

農作業が終われば農家の方に連れられて、お宅で食事です。

子供たちはみんなとても楽しそうにやっていました。感想を聞くと、「作業は初めてでたいへんだったけど、楽しかった」そうです。担当の先生にお聞きすると、柏市の中学では11年ほど前から武石で農村体験をしているそうです。どこがいいんですか?と聞いてみました。その先生がおっしゃるには、①受け入れ方針が明確で、農家の対応もしっかりしている、②受け入れ農家の方がしつけをしっかりしてくれる、③山や農地がない柏の学校では体験できないことが体験できる、④したがって子供たちが喜んで参加する というようなことでした。

私がなによりうれしかったのは、子供たちもそうですが、受け入れ農家の方々がとてもうれしそうだったことです。楽しそうに子供たちと接していました。武石では、80を超える農家の方が受け入れ農家に登録しているということですが、農村交流というものは、このようにうまくやれば、地域の振興になりますし、農家の方も、おいでになる方も、みんなハッピーになれるんだということだと思います。

信州せいしゅん村では、このところ、台湾など海外からのお客さんが増えていますし、旅行代理店と提携して、企業からの受け入れもしているということで、ますます広がりをみせています。
こうした取組みは、上小地域はもとより、県内でも広がってきています。農村宣言が県内でもっともっと具体的な取組みにつながっていけばいいなあと感じています。

信州せいしゅん村では、ほっとステイのほか、農村生活が癒しにつながるということで、お医者さんと連携して、「セラッチ」という生き方満足度を測るなんていうことや、村の中を歩き、村の人たちと交流しながらクイズに答えるという「観郷ウォーク」ということもやっています。今後のさらなる活躍に期待しています。


農業生産法人 ㈱信州せいしゅん村
住所:上田市下武石1026-2
電話:0268-85-3939

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