じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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塩田平札所めぐり その9 第十六番から 真田信之公のお墓も

上小地方事務所のF森です。

前回の第十五番安楽寺に続いて、今回の塩田平札所めぐりは、第十六番から第十八番です。(これまでのブログ その1 第一番 第二番~第六番 第七番・第八番 第九番・第十番 第十一番~第十三番 第十四番~北向観音 第十五番

 第十六番札所は法輪寺です。別所温泉から県道177号線を上田方面に下ってきた八木沢地籍にあります。
法輪寺は、江戸時代初期に開かれたということですが、常住のご住職もおらず、すっかり荒れ果てた建物だったそうです。これではいけないと、この地域の方が安楽寺のご住職と相談しながら、草や木を刈って周りを整備し、お堂を新しく建てました。平成23年(2011年)の3月だそうです。いかにも新しいといったお堂ですが、きれいに整備されたところを見ると、地域の方々のご苦労のほどが伺えます。隣には東屋もできていました。
お堂のすぐ上には「兜神社」があります。石段を登っていっておまいりしてきました。

 法輪寺から県道177号線をさらに上田方面に下り、脇道を山側に少し登っていくと、舞田地区にある法寿院です。
浄土宗のお寺でご住職もおられます。本堂は決して大きくはありませんが、中には、薬師如来像と脇侍の日光・月光菩薩の座像が安置されているそうです。日光・月光菩薩像というと、東大寺三月堂の立像が有名ですが、私はあの穏やかなお顔が好きです。このお寺の像がどのようなお姿なのか、いつか拝見したいものです。

 次の札所に行くため、法寿院からさらに下ってしばらく行き、左の脇道を入っていくと、金王石造五輪塔があります。昭和49年(1974年)に県宝に指定されています。高さ2.12m、鎌倉時代のもので、県内で最大、最古の五輪塔だそうです。法樹院の記録によると、「金王庵」というお寺を建立した人のお墓ということだそうです。ただ、五輪塔の横にある県宝指定の解説書には別の言い伝えも書いてありました。


 五輪塔から県道177号線に戻ってしばらく下って、これもまた脇道を左の山側に入っていくと龍昌院があります。お堂の手前には広い霊園がありました。塩田平の東側を見渡せる眺めの良いところです。
ここは、真田信之公(上田城を建てた昌幸の長男。幸村の兄)が開基ということです。宗派は曹洞宗。1615年の開山といいますから、江戸時代の初め、大坂夏の陣の年です。信之が長野市松代に移封される7年前。信之の霊廟は松代の長国寺にありますが、平成22年(2010年)、龍昌院が長国寺から分骨してもらって、本堂の裏手の山側にお墓が建立されました。

次号は、いよいよ最終回です。3つの札所の紹介です。

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