じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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上小ふしぎ発見!?(その6)その石の産出地は上田市だけ!!

お久しぶりでございます。ミステリーハンター見習いのKです。

今回は国内で産出するのは上田市だけという石があるというので、出かけてきました。

ミステリーハンターを目指す者としては、現地に赴かなければいけないのですが、まだ山には雪が多くありますし、登山など中学校の集団登山以降やったこともないので、今回はこのブログにもたびたび登場している上田市手塚にあるとっこ館にお邪魔しました。


 その石は、その形から「ちがい石」といわれるもので、海底火山から噴出したマグマが固まった石英安山岩を構成する鉱物の一つ中性長石の結晶が抜け落ちたものとのこと。

中性長石は、一般には拍子木状をしていますが、ちがい石は写真のとおり二つの中性長石が互い違い(X字形)に交わった形をしており、大きさは3~7mm、白色を帯びた半透明でガラスのような光沢があります。

ちがい石は、マグマから結晶ができるときからX字形になっており(カールスバット双晶というそうです。)、我が国では上田市塩田の独鈷山系の一つ弘法山(標高842.0m)とその周辺でしか見ることができないものとのことです。

こうしたことから、ちがい石の産出地は平成10年5月に上田市の天然記念物に指定されています。このため、みだりに採取・採掘することは禁止されていますので、ご注意ください。

また、この石には、弘法大師がこの地を訪れたときに村人に「この石を大切に持っていればさまざまな災難から免れる」と誓われたとの伝承があり、「弘法様の誓い石」として地元では大切にされてきたとのことです。

このちがい石を校章にしていたのが、昭和22年(1947年)に開校した西塩田村立西塩田中学校ですが、同校は、その後、昭和33年(1958年)に塩田町立塩田中学校(現:上田市立塩田中学校)の開校に伴い廃校となりました。

当時の新聞(西塩田時報 第28号 昭和24年7月20日)によると、 昭和24年に同校の先生を中心に考えられていた図案の中から
◆簡明であること
◆郷土に縁が深いこと
◆ちがい石にまつわる言い伝えなども生徒が着用するのに似つかわしいと思われること
から校章に決定したとのことです。

この校章を見たいと思ったのですが、地元にも現物はないようで、かないませんでした。
地元の皆さんが校章を探しており、とっこ館の受付カウンターにはチラシがありました。情報をお持ちの方は「とっこ館」まで連絡をお願いします。

塩田の里交流館「とっこ館」
住所:上田市手塚792
電話:0268-39-7250
E-mail:info@shiodanosato.jp

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