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“理想の農業を求めて二人三脚で育てる暮らし”(1)

I♥信州(あいラブしんしゅう)
“理想の農業を求めて二人三脚で育てる暮らし”(1)

大阪府から高山村に移住された三浦さんご夫妻

「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。

第4回目のI♥信州は、今から6年前に大阪府から上高井郡高山村へ移住された、三浦和俊さん・祥子さんご夫妻にお話をお伺いしました。

三浦さんご夫妻は、無農薬・無除草剤・無化学肥料の自然農法や自然栽培にこだわった米作りをされています。


<田舎暮らしのはじまりは一つのプランターから>

大阪府にお住まいだった三浦さんは、社会に出てから12年間、建築関係や不動産の仕事に携わっていました。


三浦さんの田んぼで収穫を待つ稲穂

ご結婚後、奥様の祥子さんが食の安全を求め、インターネットで群馬県や岐阜県などの農家の方から直接野菜やお米を買うようになり、市場で販売されている野菜と食べ比べてみると、その味の違いにビックリ!
キレイな形をしている野菜ではないけれど、野菜の味の濃さがまったく違うことに和俊さんもとても驚いたそうです。

農家の方が育てていた野菜はEM菌で作った「EMボカシ」という有機肥料を使用して育てたもの。
それを知った祥子さんはEM菌で生ごみ処理やボカシ作りを実践したり、インターネットを通じてEM栽培をされている方と情報交換するなど土づくりに興味を持ち始めました。

EM菌:有用微生物群(Effective Microorganisms)の略。
乳酸菌・酵母菌・光合成細菌などの微生物を抽出、培養したもの。
このEM菌で米ぬかや生ごみなどを発酵させて作った肥料が「EMボカシ」です。

同時に和俊さんの気持ちにも変化が・・・
祥子さんの土づくりを手伝ううちに、「なんか意外と土いじり好きかも・・・」と今までとは違う、自分の新たな一面に気づいたのです。

そして自分でも野菜を作ってみたいと、EM菌を扱う会社に勤めていた祥子さんのご友人にアドバイスをもらいながら、自宅でトマトやナスなど野菜のプランター栽培を始め、農業への興味が少しずつ大きくなっていきました。

<最初のターニングポイント・岐阜県飛騨高山での生活>

次第に農業への興味が高まっていく中、ある日インターネットで野菜を購入したことで親交のある岐阜県の農家の方から、『実際に農場を見に来てみないか』と誘いを受け、祥子さんとご一緒に岐阜県へ訪れた和俊さん。


田舎暮らしへの想いを語る和俊さん

開放的な景色の素晴らしさと、その場で食べた野菜の美味しさから、「こんな場所で野菜を作れたら素晴らしいな」と、農業での田舎暮らしの想いがさらに強まっていきました。

一方、祥子さんも和俊さんが田舎暮らしを望んでいることに気づき始めていました。
和俊さんから胸に秘めた農業への想いを打ち明けられ、田舎暮らしは新鮮で新しい発見がありそうだと考え、二人で以前見学に訪れた飛騨高山へ移住を決心。

本格的な農業は未経験だった三浦さんご夫妻は、まず他の仕事と兼業で農業を始めることに。
農業と兼業していたのは鉱山での仕事で、仕事の合間を縫って農業に励みました。
しかし、祥子さんの心配の種は、鉱山の仕事が職業上定期的に健康診断を受けないといけないこと。
田舎暮らしをしたいと思って移住をしたのに、なかなか望んでいるような暮らしが出来ず、理想と現実の間で、大阪に戻るか・岐阜に留まるかという決断をしないといけない時を迎えました。

そのとき、『本気で農業をする気があるのなら知人を紹介する』とインターネットで知り合った知人の一人が声をかけてくださいました。
その方が紹介してくださった方は、高山村で農薬を使わない・安全で安心な米作りの農法を広めている方。飛騨高山での暮らしに悩んでいた三浦さんご夫妻は、すぐにお願いし、日を置かず高山村を訪れたのです。

<「農業」が出来る土地を求めて高山村へ>

三浦さんご夫妻が初めて高山村に訪れたのは、まだ雪が降り積もる2006年2月頃。


高山村は人と自然にやさしい、
環境保全型農業に取り組んでいます。

拓けた土地と、雪深い地域であるものの瓦屋根の家が並び、除雪が行き届いているのを見て、村の生活を守るインフラの整備に好印象を持ちました。

さっそく移住したいと引越しの準備を始めましたがなかなか住む家が決まらず、高山村役場へ相談するなど、苦労をかさねましたが、役場の協力もあり、その年の4月頃、高山村での生活が始まりました。

<本格的な農業生活のはじまり>
高山村での農業生活をスタートした三浦さんご夫妻。
1年目、2年目は知人から紹介を受けた自然栽培の農法を広めている方のところで、米作りの研修を行いました。
3年目からは、いよいよ本格的に自力での米作りがスタート。
研修期間に学んだことを生かし、無事初めての収穫を迎えました。

自力での米作り1年目、反省点はあったものの、丹精込めて育んだお米を食べたお客様の反応が高評価だったことや、米どころのお客様が今まで食べていたお米から自分達で作ったお米に変えてくれたことが自信に繋がり、自分達が作ったものに間違いなかったと確信したそうです。

三浦さんご夫妻が作るお米は、消費者にとって生産者の顔が見える安心なお米。
今では、関東から中部まで口コミで注文が入り、完売するほどの人気を得ています。


高山村役場の北に位置する三浦さんの田んぼ(千石地区)

三浦さんご夫妻の農業に対する真摯な姿勢と爽やかな仕事ぶりは、地域の方々の目にも頼もしく映っていると感じました。

次回、後編では三浦さんご夫妻が取り組んでいる自然栽培の農法で作る米作りの様子や、移住を考える際のポイントなどをご紹介します。 お楽しみに♪

【三浦さんご夫妻が移住された北信地域・上高井郡高山村】


高山村役場

上高井郡高山村は、長野県の北東部、三方を山に囲まれた善光寺平に向かう松川扇状地に位置します。

寒暖の差が大きく、日照等の自然条件に恵まれた扇状地であることから、りんご、ぶどうなどの果樹栽培が盛んです。


雷滝は裏側を通り見れることから
「裏見の滝」としても有名

また、山田温泉・七味温泉など松川上流の渓谷沿いに温泉が点在し古くから湯の里としても知られており、雷のような轟音が響き渡る雷滝、松川渓谷の間を8段になって流れ落ちる八滝など自然に溢れる農山村です。

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