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“豊かな自然環境の中で見つける「自分らしい生き方の答え」”2

I♥信州(あいラブしんしゅう)
“豊かな自然環境の中で見つける「自分らしい生き方の答え」”(2)

スノーハイク・ガイドをする岡野さん

第5回目のI♥信州は、2004年に神奈川県横浜市より茅野市蓼科高原に移住された、岡野勇二さん 後編をお届けします。
◆前編はコチラ

後編では、岡野さんが移住された茅野市の魅力や現在手がけている環境教育の活動、茅野エコツーリズム協議会の活動のほか、岡野さんが「田舎暮らし」に大切だと考えている3つの“好き”をお伝えします。 


■田舎暮らしに大切な3つの好き。(これから移住を考えている方へのメッセージ)
岡野さんは先輩移住者として移住を考えておられる方にお話をする時は、移住先の観光ガイダンス的な話でなく、自分自身が体験したこと、つらかったこと、それとポイントとして「田舎暮らしに大切な3つの好き。」を話されます。


岡野さんの工房の周りには
キノコなど自然が溢れます

1)自然が大好き
岡野さん:
「自然といっても森や木があるだけじゃなくて自然があるからこそ、そこに沢山の生き物が住んでいる。それらを自分の生活に悪影響をもたらすからといって排除するような考え方ではなく、それらと上手く共存すること、そうした存在を自身の暮らしに生かすことが大切です。

樹木や小さな草花、色々な昆虫や野鳥からキツネ・タヌキ・シカ、美味しいキノコ等々、豊かな自然があるからこそみんな元気に暮らし、人も元気になれるんです。

また、周囲の自然環境がその地域に暮らす人々の文化を育み、暮らし方・食・産業、お祭りなど今日に引き継がれています。そんな地域の歴史や文化・伝統も自身のこれからの暮らしに関わる大切な要素になります。
まずは自然が大好きなこと、これは絶対条件です。」


撮影:岡野勇二(自然ガイド・乗鞍滝巡り)

2)人が好き、人間好き
岡野さん:
「もう人つき合いは結構です。田舎でのんびりしたいです。」という都会暮らしに疲れた方でも、移住してみると地域の人々や移住者の方と何となくお付合いが始まります。
ここ(田舎暮し)での仲間作りはチョット楽しいんです。
それは自身がチョット心を開き、勇気を出してチョット声掛けをする、このチョットの冒険心・好奇心があればアッという間に楽しい仲間が出来るんです。
色々な個性を持った人がいますが、あまり気にせず、人って良いですねという感覚で接すればOKです。」

「時々、3歳の孫娘と茅野駅まで遊びに行きます。特急あずさが出発すると乗っているお客さんに向かって2人で一生懸命手を振るんです。すると気がついた人が手を振ってくれます。
その瞬間、気持がつながった様な感じがして、とても嬉しい気分になります。
もちろん孫は大喜びです。人を好きになれるって幸せですね。」


“3つの好き”が大切と語る岡野さん

3)自分が好き
岡野さん:
「田舎暮しは表現を変えると本来の自分らしい生き方・暮らし方を始めることだと思います。
それまで様々なしがらみや制約の中で自分らしさを発揮できなかったとしたら、田舎暮しをきっかけとして、自分らしい生き方・暮らし方をしっかりイメージすることが大切です。
そして自分はここで何をしたいのか、どの様に生きたいのか、そういう事を自分自身がしっかり持っていないと田舎暮らしそのものがぶれてしまう。移住は自分が一番好きな自分になれるチャンス(タイミング)でもあるのです。」

■自然と人とのつながりを「楽しみながら学ぶ」環境教育の実践


岡野さんのクラフト作品

環境省エコインストラクターでもある岡野さんはNPO法人「東京どんぐり自然学校」設立時から環境教育の必要性を感じ、自身の「八ヶ岳どんぐり自然工房」を中心に環境教育活動を行っています。

森で集めた身近な材料で作るクラフト教室をはじめ、親子で学ぶ自然体験・体験型学習を開催しています。


撮影:岡野勇二(環境教育プログラム)

岡野さん:
「環境教育と言っても色々な切り口があります。
二酸化炭素・地球温暖化にも繋がりますが、人が暮らす環境、身近にある自然環境って何なんだろうというところから正しく理解していくことが大切。

今の子どもたちは自然の中での原体験が少ないと感じますし、ともすればバーチャル体験が多く、本物体験は極めて少ないのではないでしょうか。
学校教育でも体験学習が増えてきているようですが、僕が伝えたい環境教育とは、様々な体験を通して人間らしい豊かな感性を磨くこと。自然に触れ五感で受け止める。日々の変化に目を凝らし生きていることを実感する。

たっぷりの体験と少しの解説(ヒント)から大切な事柄に気づき、発見し、感動する、そうした大事なことを学ぶこと、伝えることが環境教育だと考えています。
出来れば親子で参加し、非日常での体験を日常に持ち帰ってもらう事の出来るプログラムを今後も進めて行きたいというのが私の希望です。」

子供の頃の原体験と、森の学びで培った思い、自然のもつ空気の治癒力を広く伝えていきたいと活動する岡野さん、環境教育を思う熱い思いが伝わってきます。

※環境省 エコインストラクター
地域の自然や歴史文化を守りながらその魅力を楽しく伝え、学びある体験を提供できるプロフェッショナル。
エコインストラクターが活躍する舞台は、主に自然学校やエコツーリズムの分野です。自然学校は『自然と人』『人と人』『人と社会』の関係を学ぶところ、エコツーリズムは『環境』と『観光』の両立を図ることで、自然観光資源の保全や地域の活性化に寄与していくものとして推進されています。

※環境教育
環境や環境問題に関する興味・関心を高め、必要な知識・技術・などを獲得させるための教育活動。関連する学問分野は多岐に及び、日本では「「環境教育」とは、環境の保全について理解を深めるために行われる教育及び学習をいう。」とされています。「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」に制定されています。

■そして地域の魅力発信へと。「茅野エコツーリズム協議会」

環境教育の一環である学習旅行の企画を通じて地域全体の活性化の必要性を感じた岡野さん。
茅野市との度重なる打ち合わせを経て2006年「茅野エコツーリズム協議会」の設立に参加しました。
現在は事務局長として茅野市、商工会議所、観光協会、活動の主体である地域活動団体などと連携し地域全体の活性化にご活躍されています。


撮影:岡野勇二

茅野エコツーリズム協議会では、茅野市の多様な資源(財産)を活かした体験型学習旅行を進める為、地域活動団体の協力の下、自然体験や歴史文化の学び、農家・農業体験など様々な体験活動を支援する活動を進めています。

「自然・科学」「「歴史・文化」「伝統・産業」「暮らしと地域貢献」を柱とする環境教育/体験学習の地域に於ける学びの魅力発信を始めています。

■最後に岡野さんに移住された”茅野市のにおい”(茅野市の魅力)を伺いました。
「森の“におい”と、このあたりでは薪の“におい”もします。
街中にはりんご栽培してるお宅から果物の甘い“におい”がします。
それと水の“におい”なんですかね。 蓼科と八ヶ岳を水源とした豊富な水が普通の用水路にも、それも駅の目の前、市民館の前や小路でも流れています。
季節には花咲く梅花藻がそよそよ漂ってるような、それはもう当然人工的な水じゃないですから、茅野市は”水の里”でもあると思います。」


JR茅野駅

茅野・産業振興プラザ(茅野市観光案内所)

茅野市蓼科高原で生き生きとスローライフを実践中の岡野さん。
自身の活動の他に地域活性化の取り組みにも積極的に取り組まれています。

「自分らしい生き方の答えは、ここ茅野市蓼科高原の暮らしにあったのかもしれません。」

【インタビュー実施時期 2012年10月】

■長野県では、東京・有楽町に「長野県移住・交流センター」を開設したり、県内各市町村でも移住に関する取り組みに力を入れています。

「長野県移住・交流センター」には、移住やIターン専門の相談員が常駐していますので、信州への移住に関心のある方はお気軽にご来場ください。

長野県と参加市町村が各地域の魅力を伝える、信州田舎暮らしセミナーですが、12月・2013年1月に「信州田舎暮らしセミナー“冬”」が実施されます。
各日程で参加市町村が変わりますので、移住先に合わせて参加してみてはいかがでしょうか?

【信州田舎暮らしセミナー“冬”(第7・8回)】

・第7回
平成24年12月15日(土) 17:00~20:00
<主なエリア:東北信地域(佐久市)>

・第8回
平成25年1月19日(土) 17:30~20:00
<主なエリア:中南信地域(茅野市、飯島町、木曽町、大町市、松本市)>

会場はいずれもふるさと回帰支援センターです。
詳しくはこちらから >>
http://www.pref.nagano.lg.jp/kanko/iju/iju-koryu-seminar/iju-koryu-seminar.html

長野県各地の魅力の紹介や、移住者の方が日々の暮らしの様子を語るコーナー、
また参加市町村ごとにブースを設置しているので、気になる市町村へ相談することもできます。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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