I LOVE 信州 – enjoy! 信州ライフ –

私の住んでる・私の好きな信州

“移住で深まる家族の絆”(2)

I♥信州(あいラブしんしゅう)
“移住で深まる家族の絆”(2)
開田高原で過ごす“上天気”な暮らし

「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。


第8回目のI♥信州は、1993年に愛知県名古屋市より木曽町開田高原に移住された寺本勝司さん・京子さんご夫妻にお話をお聞きしました。

前編では、寺本さんご夫妻が信州へ移住するまでの経緯やご家族のぬくもりがたくさんつまったロッジ上天気をご紹介しました。

◆前編はこちら

後編では、寺本さんご夫妻の現在の暮らしの様子や信州へ移住を考えている方へのメッセージをお話いただきました。


■お客様から末永く愛されるロッジを目指して

寺本さんご夫妻には、ロッジ上天気を訪れたお客様に、単に宿泊場所を提供するだけではなく、お客様がロッジに滞在する時間すべてに満足を提供したい、という想いがあります。
地元で採れる旬な農産物を使用した料理を提供したり、お客様の心の機微を汲み取ったおもてなしをしています。
ジャズが流れるホールやバーで季節に応じた開田高原ならではの楽しみ方を紹介したり、お客様の旅のこだわりを聞いたりと、お酒を酌み交わしながら様々な話を語り合う・・・そこで見えてくるのは、お客様の本当の笑顔です。

勝司さん:「ちょっと固そうな方でも、会話をしていく内に新たな発見があったりするので、あまり先入観は持たずにお客様と接することを心がけています。僕もお酒が好きだったりするので、バーでちょっと飲みながら話をしたりと楽しく過ごしています。」

勝司さんの接客サービスの根底にあるのは、自身がロッジを開くきっかけとなった、山小屋での光景と人とのふれあいなのかもしれません。


ロッジ内にはゆったりとくつろげるスペースや、バーカウンターも設置。
寺本さんがセレクトしたジャズ音楽が流れています。

■子供を通じて深まる地域とのつながり

地域コミュニティのつながりが強い木曽地域。
地元の方々との縁をより深めてくれたのは、寺本さんご夫妻のお子さんでした。
お子さんの成長とともに、組織での様々な役割を担当することで、地元の方々との絆も深まっていきました。

勝司さん:「移住した当初、一番上の子はまだ1歳10ヶ月。小さい子を連れて散歩していれば、周りの方も気になるじゃないですか。フラフラ歩いて熊に襲われやしないか、とか・・・(笑)
無関心のような感じを受けても、みなさん絶対関心を持っておられます。
新しい人がくるというのは、やはり刺激になりますから。」

勝司さん:「木曽は元々からの組織が活きている地域です。
最初は入りづらいですが、入ってしまえば組織が活きている価値が分かり始めます。
移住した当初は『何でそんなこと・・・』と思うこともありましたが、地域コミュニティの中で過ごす内に組織がちゃんとしているから成り立っているんだな、ということが分かりました。
子供の成長に合わせて今まで色んな役をさせていただきましたが、振り返ってみるといい経験をさせてもらったと思っています。やはりお互いに分かりあって、気持ち良い関係を築いていくのが良いですね。」

奥様の京子さんは、地元の方々で結成されたソフトバレーボールチーム「開田フラワーズ」で、地域のみなさんとの交流を楽しんでいます。京子さん自身、小学生時代からバレーボールのクラブ活動に参加し、教員時代にはバレーボール部の顧問を務めていたこともあって、情熱をもって取り組んでいます。
ソフトバレーボールは、ゴムでできた柔らかいボールを使うため、老若男女を問わず楽しめるスポーツ。「開田フラワーズ」は地元の大会で優勝した経験を持ちます。

京子さん:「ロッジの繁忙期には参加できませんが、少しブランクがあいても大丈夫ですし、良い息抜きになっています。大会も頻繁に開かれているので、開田地区以外の方々とも交流することができてとても楽しいです。」

勝司さんもペンション経営で忙しい毎日ですが、空いた時間を利用して得意なテレマークスキーを楽しんだり、ご自身が講師となりテレマークスキーのレッスンをしています。 ロッジ上天気では、テレマークスキー用品をレンタルすることができ、宿泊客のアクティビティとしても好評です。


勝司さんの得意なテレマークスキー。スキー雑誌のグラビアを飾ったことも!
(写真提供 寺本勝司さん)

■信州へ移住を考えている方へのメッセージ

最後に、寺本さんご夫妻に信州へ移住を考えている方々へメッセージと、今後チャレンジしていきたいことをお聞きしました。

勝司さん:「まだ移住を考えはじめという方も真剣に不動産を探しているという方もいらっしゃると思いますが、移住する地域のそれまでの習慣・風習を尊重するというのは必要なことかなと思います。周りの方々と自然に付き合っていく・・・コミュニティの中で浮いて暮らすことはできないですから。
あまりつっぱってしまうとどこかで折れてしまうので、柔軟に計画されるのがいいんじゃないでしょうか。」

「今、常連で来てくださってるお客様も僕自身も当然年齢を重ねていきますので、それにあった宿作りをしていきたいです。僕の一番の趣味はペンションの経営みたいなものですから。
お客様と良い関係でお付き合いしていけたらと思います。」

京子さん:「開田高原に元々友人・知人がいるわけではなかったので、移住して最初の一年くらいは本当に寂しかったです。
それが一人、二人と徐々に話せる方ができて、そのうちに車で通ったとき、ちょっと止まって話せるような関係になれて・・・。
移住するということは、人付き合いが楽しいかどうか、これにつきるんじゃないでしょうか。」


ロッジでの忙しい毎日の合間に、仲間とソフトバレーボールを楽しむ京子さん

家族のぬくもりに包まれているロッジ上天気。ロッジを出発するときには『行ってきます!』が似合います。寺本さんご夫妻には、ロッジ上天気に訪れる方それぞれの「旅」を応援しているような印象を受けました。

【インタビュー時期・2013年2月】

■長野県では、東京・有楽町に「長野県移住・交流センター」を開設したり、県内各市町村でも移住に関する取り組みに力を入れています。

「長野県移住・交流センター」には、移住やIターン専門の相談員が常駐していますので、信州への移住に関心のある方はお気軽にご来場ください。

また、長野県と参加市町村が各地域の魅力を伝える、信州田舎暮らし個別相談会が2013年3月に実施されます。

【信州田舎暮らし個別相談会(第10回)】

・第10回
平成25年3月23日(土) 13:00~16:00
<共同参加市町村:茅野市、原村、駒ヶ根市、飯島町、大町市>

会場はふるさと回帰支援センターです。
詳しくはこちらから >>
http://www.pref.nagano.lg.jp/kanko/iju/iju-koryu-seminar/iju-koryu-seminar.htm

長野県、参加市町村、就業、住宅など相談内容ごとにブースを設置しているので、ご自身の希望するブースでご相談いただけます。(ブースによってはお待ちいただくことがあります。)
参加無料・入退室は自由です。移住に興味を持たれている方や信州を知りたい方など多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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