北信州からごきげんよう 北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

北信州からごきげんよう

北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

笹もちづくり講習会

こんにちは、北信農業改良普及センターのMです。

先日(6月22日)、農村女性ネットワークたかやしろの皆さんによる「笹もちづくり講習会」を開催させていただきました。

笹もち0

「笹もち」は北信濃に伝わる伝統食の一つです。

農村女性ネットワークでは、農業の生産活動や地域の農産物・特産物を活用した料理講習・加工講習を通し、消費者に積極的に地域農産物を活用してもらうとともに食や農に関する理解を深め、農業の応援団になってもらうことを目的にこうしたセミナー(講習会)を開催しています。

会場は木島平村農業振興公社のグリーンセンター食品加工室をお借りし、地元のグループのみなさんを講師に皆で笹もちづくりを学びました。

 

まず、前日に担当グループの皆さんが木島平村池ノ平まで行って採って来ていただいた素晴らしい笹の葉を綺麗に洗うことから始まりです。葉は茎の先端を取って3枚茎に付いた状態にします。それはなぜか・・・・(後ほど)。

笹もち1

お餅は機械で搗(つ)いて、2枚の笹の葉に包み込みます。

今回のお餅は搗いたままのものですが、あんこを入れたり、よもぎ餅にしても良いでしょう。(新潟県の「笹団子」は有名ですね)

笹の葉は抗菌作用があり、この時期のカビからお餅を守るのです。適量を包もうとするのですが、はみ出してしまうこともあります。そのため3枚目の葉が必要になるのです。

笹もち4 笹もち3

完成後は何枚(個)か茎を縛って軒先に干し、(つり下げ)、その後の忙しい時期、小腹を満たす非常食としても使われたのだそうです。

笹は、お皿代わりにして、完成後残ったお餅にあんこを付けていただきました。

笹もち5

田植えが終わり一段落のこの時期、農家のお嫁さんは、「野休み(農休み)」として、お休みをいただき、実家に帰らせていただくことができたとか。その際、この笹もちを作って持たせてもらい帰ったのだそうです。

そんな、この笹もちにまつわる心温まるお話も伺いながら、北信濃の伝統食の素晴らしさを体験させていただきました。

 

ちなみに、北信濃に伝わるこの笹もちですが、その始まりは木島平村だったそうです。笹が豊富にあったからではないかと言われています。

笹もち6

出来上がった笹もちはそれぞれ持ち帰り、おいしくいただきました。

それでは、また。ごきげんよう。

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