北信州からごきげんよう 北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

北信州からごきげんよう

北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

水不足!?

今年は雪が少なかったです。
いつも、屋根雪降ろしをしているところで、しなくて済んだとか、除雪機を使わなかったとかいう話を聞きます。
冬の生活は、楽だったのですが、山にも雪が少なかったとなるとこれからの水が心配です。
利根川水系では、ダムの貯水量が50%を割って10%の取水制限が・・・・・・・・・。
千曲川上流の北アルプスも雪が少なく、3月の上高地で50センチしかなかったとか。

飯山市を流れる千曲川の水位も下がって、千曲川から揚水機場のポンプで水を揚げることが難しくなってきました。
そこで、飯山市と長野県下水内中部土地改良区は、水の取り入れ口に水中ポンプを置いて、水を送り込むことにしました。

農林水産省関東農政局土地改良技術事務所から非常用のポンプと発電機を借りるために、はるばる埼玉県川口市へ取りに行き、ロングアームのバックホウをリースして、費用と手間を掛けて、設置しました。

水中ポンプで送り込む水量と揚水機場のポンプで揚げる水量が同じになるように調整しながらの作業となります。
水は、20センチ水中ポンプ8台で、朝6時から夕方6時までフル回転させます。
こうした努力によって、無事に送水することができ、なんとか水田400haに水を行き渡らすことができました。
恵みの雨。
雨が降ると千曲川の水位が上がってきます。臨時に水中ポンプを設置する許可を国土交通省の千曲川河川事務所にもらっています。

許可条件の中で千曲川の水位が一定以上になるとポンプなど一切取り除かなくてはいけません。

皆が集まって、川の水位の変化を監視します。

水の少ない年は、こうした縁の下の努力が続いて、秋に収穫を迎えることが、できるのです。

2016/06/19      農地整備課(中)

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揚水機場への取水口を大型土のうで止めて水中ポンプで水を送り込みます。

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大型発電機たち。 6:00~18:00まで動かします。

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水中ポンプや大型土のうのためにリースしてるロングアームバックホウ。

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水位が上がってきたので様子を見守る関係者

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堤防の内側にある揚水機場。ここから更に水を上げます。
水中ポンプで送る水量とここで揚げる水量が釣り合う必要があります。

 

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